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タクシー運転手の魅力③【タクシーの仕事ってブラックなの?きついの?…仕事の面白さを平日土日営収10万プレーヤーカケルが一部伝授!】
タクシーの仕事に興味を持ち始めたそこのあなた!
情報収集をするあまり多くの内容が四方八方から入ってこんがらがっていませんか?
とかくタクシーの仕事はよく『ブラック企業の最たるもの』なんて言われる事がありますが、本当にそうなのでしょうか?
この記事を読めば解決すること請け合いです。
タクシーの仕事はブラック?きつい?
そもそも何故タクシーの仕事が『ブラック』と言われるのでしょう?
お客様から『きつそう』『大変だよね』と言われることもしばしば。
実際のところ本当にきついのか、その所以をまずは見てみましょう。
拘束時間が長い
タクシーはとにもかくにも1日の拘束時間が長いことで知られています。
どういう事かと申しますと、通常の仕事は1日8時間拘束で仕事をするのが労働基準法で定められていますよね。
タクシーは1日24時間の中で実質その倍の時間を働くのです。
タクシーは1乗務平均300km前後走行しますので、運転が苦にならない方であれば問題ないですが、慣れない方は拘束時間の長さに苦痛を感じるかもしれません。
稼げないイメージ
世の中にはタクシーは稼げないというイメージを持っている方もいらっしゃいます。
新聞紙を広げてタクシー待機場で待っているタクシー運転手の姿(褒められた行為ではありません。)や、お昼寝している姿ばかりだけを見ていると、確かに『この仕事に転職して大丈夫なのか…?』と思うのも無理ないかもしれませんね。
休めなさそう
働き詰めでやたらテレビやネットのニュースには『タクシーが事故』というワードが飛び交うのを見ると、過酷なお仕事に違いないと感じるでしょう。
過労で休めなくて、倒れちゃうんじゃないか…そんな風にはなりたくない!
事故のニュースばかり流れていたら一抹の不安が誰でも過ぎります。
残業が多い印象
タクシー業界には各営業所によって強烈なノルマがあり、達成しない限りはコキ使われて残業しまくり…。
残業は強制で20時間以上働いてそのままろくに休みも取れずにそのまま次の乗務が連チャンで続く…。これは誰がなんと言おうとブラック企業の極みです。
※もちろんこんな会社があればの話です。実際にはあり得ません。
人手不足で絶えず募集してる
上述のような状況から離職率も非常に高く、タクシー業界は人手不足。
絶えず運転手を募集しており、丁寧な研修をすると言う…が、いざ入ると研修のケの字もなく、『見て覚えろ』の職人気質…。
そんなあなたは心の中でこう叫ぶはずです…『転職失敗ダァーッ!!!』
実はタクシーの仕事は誤解も多い
とここまで、タクシー業界が誤解されてしまってる部分の一例をお伝えしました。
実際はというと…ブラックなんて無縁な職場なのです。
タクシー運転手の仕事の魅力
タクシー運転手の仕事には魅力があります。
よく『終の職場』だの『底辺の仕事』だのと揶揄する人が昔はいましたが、これは筆者から言わせてください。大変失礼な話であります!
タクシー運転手は社会的貢献度の高く、幸福度も高くやりがいのある仕事です。
実際のタクシー運転手の仕事はどんなものか、現役都内タクシー運転手の筆者が伝えたいと思います。(ここでは隔日勤務を例に挙げます)
目標さえ持てば時間はあっという間
1日24時間中、休憩3時間を入れれば概ね19時間を拘束されるので、確かに初めは慣れないかもしれません。
しかしタクシー運転手には過度な売上ノルマがない反面、自分自身で目標を立てる事ができるのです。
タクシー運転手の魅力①【お金で買えない価値がある!給料だけじゃない…】
そのため、その目標まであと少し…と考えてまるでゲームをしているかのような感覚にもなりますが、売上を上げたいと思って頑張っていると意外にも時間はあっという間にすぎます。
頑張った分だけ成果として給料に反映
ここは最大の魅力と言って良いかもしれません。
タクシー運転手は自分が頑張った分だけ成果として給料に反映される仕事なのです。
この世の中に業務委託などの個人事業主で『頑張ったら頑張った分自分の成果になる。頑張りようによっては最大◯◯◯万の収入に!』と謳う仕事はよくありますが、その多くが専門性を要する仕事で業界未経験の方にはとてもじゃありませんが再現性が厳しい業種が多く、そもそも正社員登用でないため福利厚生もないのが現状です。
その点タクシー運転手に関しては、運転が好きでお客様対応がそこまで苦でなければ未経験の方でも大歓迎かつ稼ぐ事ができる仕事なのです。おまけに条件が揃えば正社員登用からスタートするケースがほとんどなので福利厚生は安心です。
歩合率も他業種に比べダントツに高い
隔日勤務は1乗務丸々1日を使いますが、時間的に言えば2日分働くことになります。
お給料で言えば1日の日給がら1万〜1.6万付近と考えて2日間であれば2万〜3.2万といった所でしょうか。
タクシー運転手は売上の最大歩率平均60%だとして、東京特別区武三交通圏の1日営業収入平均が2024年前半で概ね6.1万…平均でも1乗務(2日分)で4万近くの日給となる訳です。
もし1日営業収入が10万円台であれば給料換算で約6万になります。
これはなかなか凄い数字だと思いませんか?(あくまで目安です)
残業は自由
一般企業での残業とはどんなイメージを持ちますでしょうか?
例えば物流倉庫であれば、仕事が終わらないので各自60分残業をお願いしたいといったケースはよくあります。
その他残業しなければ終わらないような会社も結構ありますし、それらの多くは給与形態を見ると『皆し残業◯◯◯時間込み』と残業有きで給料が記載されていることも珍しくありません。
ではタクシーはと言いますと…そもそもタクシーは残業の概念が一般企業と大きく違います。
タクシーは最大でプラス3時間…つまり21時間までは働けます。その残業を行使するもしないも全く自由なのです。
そしてその残業時間でタクシー運転手は目一杯ギリギリまで稼ぐのです。
但し非常に拘束時間に関しては厳しい業界ですので絶対にこの21時間を超えないようにしましょう。
休憩時間は長く取れる
タクシー運転手の仕事はブラックではない理由、それはこの休憩時間にあります。
隔日勤務であれば3時間休憩を取ってOK。
その他トイレ休憩は別途、またお客様によって超がつくほどのロングラン乗務であった場合は絶対に疲れもあるため、身体最優先にしてゆっくり休みましょう。
休憩の取得方法は1時間を3回に刻む方もいれば1時間・2時間という方もいらっしゃいます。
※3時間フルで休憩は返って疲れますのであまりお勧めしません。
もちろんその間に食事や仮眠、場合によっては銀行廻りや自宅に帰って家事や介護をされる方など休憩の取り方は自由です。
※上記はあくまで例ですので、実際にタクシー会社へ入社の際は各社の規定に則ってください。
休みは存分に取れる(月11〜13乗務)
タクシー運転手に転職したい人の理由を聞くと、前職よりも稼ぎたいという声と同じくらい多いのがこの『休み』の部分です。
タクシー営業で最もポピュラーな隔日勤務を例に今回もお話ししますと、タクシー運転手のお仕事は1日で2日分の仕事をします。
そのため乗務終了後は明番という扱いになり丸1日身体を休める日となる訳です。
翌日も連チャンで働くという事は絶対にありません。
そのため中1日置いて乗務するライフスタイルが確立されると、今まで出来なかった趣味の時間を作れるようになったり、家庭をお持ちの方は家族との時間を過ごせるようになるだけでなく家事や育児にも参加できるようになるのです。
人手不足ではあるが…人気の高い仕事
タクシー業界は確かに人手不足の世界です。
しかしコロナ禍以降東京を筆頭に地方都市でも売上がV字回復。二種免許取得の緩和もありタクシー運転手を目指す方は以前に比べて若年層や女性も増えてきた印象です。
セカンドキャリアとしてのイメージも強く、シニア層の仕事として思われがちでしたが、自分の頑張りようで安定して稼ぐ事ができる事や定年後も長くできる仕事で自分の時間も作れることに『気づいてしまった』求職者の皆さんが今沢山応募と問い合わせが来ている状況です。
タクシー会社の現場でも日々面接が続き、『こんなの初めてで、選考を慎重に行なっている』というほどです。
しかし定年や雇い止めで退職される功労者の方なども多いのもタクシー業界で、入れ替わりで募集そのものは全国的に行なっています。
やりがいはひとしお
タクシー運転手のお仕事は、お客様から感謝されることが多い仕事です。
『助かったよ。ありがとう。』
『よかったー。タクシーがいたー』
『またお願いします』
など、嬉しい言葉を頂く機会が多いのではないでしょうか。10人お客様がいらっしゃったら全員がこのようなケースとは参りませんがら、少なくとも稀にテレビのニュースで報じれる事件のような事は高確率で少ないです。
バスでは時折拝見しますが、鉄道に関しては運転手さんや車掌さん、駅員さんにあまり乗降時にお声をかける事は少ない気がします。
公共交通機関でもバスとはまた違い、お客様個人と一定の時間を共にするのです。
改めて接遇は大事だと思わざるを得ません。
お客様が乗降するまでの間、良い意味でシステマチックなサービスではないのがタクシー運転手のピカイチな部分ではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
デメリットは、実はメリットだった…まさにらそんな感じですよね。
タクシー運転手という業種は仕事への参入はしやすいものの、生半可な気持ちでは長続きしない仕事だとは思います。
ほんの少しの勇気も必要ですし、コツコツの努力や失敗の積み重ねが大切です。
それでもタクシー運転手は年金受給者もいればアルバイト感覚の方もいます。
そして真剣に生業として稼いでる方もいます。
例えて言うなら…街のボーカル教室にはプロを真剣に目指している方ばかりではないですよね。
本当に自分自身次第という言葉がぴったりの業界ですので、いかに周囲に流されすぎず自分のスタイルを確立するかも大切になってきます。
指示待ちだけでしか営業ができず、稼ぐ努力を怠って周囲のせいばかりにして『ブラックな業界だ』と揶揄するのはあまりにも時期尚早です。
この仕事は本当に自分自身の努力が成果となる仕事です。
ブラックではありませんのでご安心ください。