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タクシー営業で稼げる人、稼げない人…ズバリどんな人?
タクシー運転手で稼げる人と、稼げない人の差とは一体どんな違いがあるのでしょう?
ネット広告には『年収〜万円可能』や『安定収入』と書かれたものも多いので、その真偽を聞きたく転職相談でもお問い合わせを頂く事があります。
かく言う筆者も、初めから稼げた訳ではありません。
ですので現場目線とタクシー運転手目線を踏まえて、お伝えしたいと思います。
今回はタクシーの営業収入が47都道府県で1番の東京都(東京特別区武三交通圏)です。
※この記事は筆者の主観が多いに混じっている点、及び故意ではありませんことをご留意くださいませ。
タクシーで稼げない人の特徴
東京都(東京特別区武三交通圏)のタクシー運転手の2024年前半の平均1日営業収入はおよそ61,000円です。
これらは隔日勤務のみならず昼日勤、夜日勤、年金受給者などのは定時制乗務も含まれているいますので、おそらく隔日勤務であれば、現在の東京都(東京特別区武三交通圏)は70,000円を超えていても全く不思議ではありません。
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では、そんな中でも『稼げるのか?』や『今タクシー運転手してるけどそんな稼げないよ』という声もあるのも事実。
一体なぜなのでしょう?
付け待ち営業のみ
タクシー営業の特権に『付け待ち営業』というものがあります。
付け待ち営業というのは、各諸条件が噛み合って初めて成立します。
例えば…
・並んでいるお客様が多い
・タクシーが一台もいない(あるいは少ない)
・天災や交通機関の乱れで優先的に営業する
などです。
都内で1乗務丸々この付け待ち営業だけに特化となると、『待ち営業』と『ピストン配車』になってしまいますので、売上も頭打ちとなります。
サボり癖がある
タクシーの隔日勤務は長時間労働ではあるものの、比較的自由度は高い仕事です。
タクシー会社によっては3時間休憩以外にも、ハンドル時間を◯◯時間キープなどもあるケースも存在するそうですが、正直なところサボろうと思えばサボれる仕事でもあります。
しかし百歩譲って売上がドカンと上がればまだ言い訳は立つかもしれませんが(百歩譲ってです)…、何もせずにお客様をほんの数名しか乗せないで『全然稼げないよ〜』はただの苦しい言い訳にすぎません。
左車線を走らない
お客様目線でお話ししますが、空車なのに左車線を走っていないタクシーを見かけたことはないでしょうか?
これはタクシーに乗りたいお客様にとっては憤慨以外の何者でもありません。
空車で走る=お客様を乗車させる義務が発生しますので、仮にそこでお客様から手が上がり乗せられなかったら乗車拒否となり苦情のタネとなる可能性もあります。
オイシイ思いをした場所に固執する
タクシー営業の売り上げアップのコツは基本的にコツコツを積み重ねるのが鉄則です。
ロングの顧客に当たるなど、運ぐらいに思っていた方が気が楽です。とりわけ万収(1万円単位の運賃)などギャンブルに等しいです。
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そう考えると、確かにタクシー運転手は営業時に何度かそういう場面に遭遇し、オイシイ思いをする訳ですが…そのお客様が乗車した場所にいつでも長距離のお客様がいる訳ではありません。
ですので『ここはこないだロングが出たからまた行こう!』なんて固執しているうちに一度も手が上がる事がなかったり…していつの間にかスイートメモリーから消去されたりもします。
空港営業を好む
筆者がタクシー運転手になる前からこの業界で疑問に思っていた事で、やはりハンドルを握って運転手をしてみても実感していることがこの『空港営業』です。
空港というの基本、騒音や事故防止の観点から辺鄙な場所に建設されるため、確かに首都圏から若干距離を置いての場所に位置しています。
成田空港もそうですし、東京で言えば羽田空港もその際たる例です。
しかし中には1乗務すべてを『羽田空港だけで営業しています』というタクシー運転手も。
確かに営業所が近ければ悪くはないかもしれませんが、羽田空港での営業は諸々制約がある上、上述のように都心から若干離れた場所である事、さらに下記のようなデメリットもあります。
・第一・第二・国際線ターミナルあり、その区間の移動だけに使用されるケースも多い。
・タクシーはとにかく並ぶ(最長2時間)
・乗車された方はロングとは限らない
・末尾制限がある(車両ナンバーで入構可否)
・国際線に並ぶ場合は語学系の資格が必須
ただタクシー運転手の皆さんが並ぶ理由は…
・客層が良い
・語学を活かせる
・ターミナルや整備場付近で営業成立
・ロング客も多いことは多い(定額あり)
※ロングに関しては、その後に高速を利用して羽田空港に戻るメリットはあるのかとも考えてしまいます…。
以前に私も送迎してたまたま近隣でお客様を乗車する事ができて都内へ帰れたので本当ラッキーでした。
本来の理想はそれがベストなんですが…。
『ルールにさて則れば色んな営業ができる』のもこのタクシー運転手の仕事がもつ醍醐味ではないでしょうか。
タクシーで稼げる人の特徴
ではお待ちかねであります。
タクシー運転手の稼げる人の特徴はどんなところにあるでしょうか?
傾向目線でのお話しですので、この特徴すべてを当てはめればどんな時でも100%稼げるとは言い切れるものではありませんが、少なくとも特徴としてはほとんどの人が同じ傾向のはずです。
目標を立てられる
実はタクシー運転手というのは個々でノルマを立てる事ができます。
タクシーメーターは1日の目標を設定する事ができるので、それに応じで自分自身がどのくらい売上を達しているのかがリアルタイムでわかるのです。
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タクシー会社で科せられるノルマは、歩率の関係で『最低でも◯◯万円は水揚げしないと厳しい』というシステムは存在するとはいえ、基本的には売上のノルマそのものはほとんどないのが現状です。
どこでも営業できる
稼げるタクシー運転手は、おそらくどこでも営業が出来ると思います。
営業方法は各地域や無線会社によって違いはあるものの、根本的な部分は変わりありません。
ですので、接客対応と安全運転さえできればある程度はカバーできます。後は地域の特性や情報収集に努める事が大切です。
道は知らなくても大丈夫
上述の内容から延長するのですが、まず『何処でも出来る』とう点で1番ネックになるであろう部分は…道を知らないことでしょう。
しかし口酸っぱく申しているように、タクシー運転手は接客業です。
新人運転手の特権は『お客様に聞くこと』でしたよね。
東京都内(東京特別区武三交通圏)の道路でも端から端までを網羅している運転手は…まずいらっしゃらないと思いますし、お客様からイレギュラーな注文で都内の普段行かない地域へと送迎する事もあります。
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そこで空で帰るのも否定しませんが、せっかくならそこで流しでも良いので営業できたらベストでしょう。
もちろんその際はタクシー運転手は道を知りません。
ですのでお客様には必ず道を教えて頂き、営業をしましょう。正直それが出来るのであれば全国何処へ行ってもタクシー運転手として営業出来るでしょう。
常に左車線を走行
東京都(東京特別区武三交通圏)に限らず、我が国の交通網は左側通行です。
お客様がご乗車される際は左側の歩道から乗車されるようにタクシーもできており、後部両ドアは開くのですが左側のみ自動ドアになっています。
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お客様が流しで乗車される機会は、一方通行の一車線などを除いて左側からになりますので、空車のタクシーは当然ながら左車線を走行するのがセオリーです。
これは戦後アメリカの施政権下であったことに起因しておりましたが、日本復帰6年後の1978年7月30日に沖縄県は一斉に対面通行を左側に変更。
県内に長年根付いた常識を覆すための一大プロジェクトでした(730ななさんまるとも呼ばれています)。
交差点の先頭を意識
タクシー運転の際、なるたけ交差点の赤信号で停車する際も、先頭に立てるとお客様もタクシーに気付きやすいですし、乗車される可能性も高くなりますよね。
もちろんお客様の中にはどんな状況でも“私は急いでるのでタクシーに乗るんだ”という貪欲な方もいらっしゃいます。
仮にタクシー運転手が3車線の交差点で信号待ちをしている際、真ん中の車線で2列目にタクシー運転手が停車していても捕まえに来るケースはありますが…。セオリーとして交差点は左側車線の先頭に停車できるのが理想です。
※但し道路交通法のルールに則った運転を心がけてください。超惰性走行などは周囲の迷惑にもなりますし交通事故を誘発する可能性もあります。
また、左側車線は交差点を曲がる際などの車線変更に関してはこの場限りではありません。
コツコツの積み重ねを大切にする
タクシー運転手の中にはどうしてもロングでオイシイ思いをしてしまうと、『またあんな気持ちを味わいたい』と思ってしまう性なのです。
この気持ちはもちろん筆者も、いちタクシー運転手ですので痛いほどわかります。
ただ、だからと言って短距離のお客様を疎かにするのは全くの筋違いですし御法度です。
言うなればここでタクシー運転手にとって大切なのは『空車時間をいかに減らすか』です。
ワンメーターであろうとロングであろうとお客様には変わりないのです。
ワンメーターも数珠繋ぎでもしかするとその先に大きな出会いなるあるかもしれません。
それがタクシー営業なのです。
にも関わらず、時折お客様の方からご乗車の際『近くてごめんなさい』というお言葉をいただくことに疑問を感じます。
やはり長年の悪しき風習がお客様にまで蔓延ってしまったということなのでしょうか…。
一喜一憂しない
良いお客様もいれば、ハズレのお客様もいます…という現場レベルの声です。
これは売上もそうですが、少々問題があったりするお客様が乗車されたケースの方で例えて用いられる事が多いでしょう。
タクシー運転手の仕事は言わば『一期一会』。
ですのでお客様には目的地まで正当な運賃を以て快適に過ごしていただきたい。これに尽きます。
コツは、どんな良い事も悪い事も起きても『はい次〜!次!』と切り替える事です。
一喜一憂していると足元を掬われて接客に出てしまったり、最悪の場合事故や違反に繋がりかねません。
ですので気を引き締めて仕事をしましょう。もちろん中には本当に良いお客様がいますし、どちらかといえばそういうケースの方が多いと思います。
良かった事は乗務が終わってゆっくり振り返りましょう。
ご自身の幸福度のケアは自己肯定はしてあげた方が絶対に良いです。
仲間との情報も大切だが…
確かにタクシー運転手の仕事は1人で居る時間が圧倒的に長いのですが、営業所に所属しているタクシー運転手はたくさんいらっしゃいます。
その中には親しくなってお互いの営業について話をし合ったり共有することも出てくるでしょう。
もし嫌な事があった時はなるたけ仲間内で吐き出す方が楽です。
ただタクシー運転手の営業方法は、性格やワークライフバランスなどもあり個人個人で違いもあります。
確かにタクシー営業は情報力が鍵を握る場面もあるのですが、思い通りに行かない事もありますし、思い通りに行ってうまく行かないというケースだってあるあるなのです。
しかし結果的にそれでも売上を見返すと…『色んな場所で営業していてそこそこ良い売上を上げている』なんて事も全然あります。
ですのでタクシー営業は他人の情報やSNSなど、ネットの情報ソースを鵜呑みにしすぎない事。そして何より自分のスタイルを持つ事が大切な仕事なのです。
もちろんこれは乗務を初めてすぐには確立できるものではありませんが、沢山走って失敗すれば絶対できます。
だからこそ給与保証期間中は沢山失敗しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
正直なところこの記事の内容が100%正解というわけではありません。
ただ『稼ぎたいなら◯▲地区を攻めましょう』と動画や研修で言われた事を、もしその通り実践しても、途中でお客様がいたから送迎しました…さぁ次はどうする?という話です。
稼げたい目的地まで向かうにしても回送で向かうのはナンセンスですし、仮にその◯▲地区でお客様が乗車できたとしても、また戻ってその◯▲地区で営業するのか…という話になります。
やはりタクシー営業で稼ぐのであれば、基本はエリア内の何処でも営業が柔軟に対応できてお客様が乗りやすい場所を走行すること、情報全てを鵜呑みにせず自分で失敗した教訓を生かす事です。
それらができれば配車アプリや無線配車などの営業でも余裕で対応が出来るでしょう。