梅雨もいつの間にか明け、毎年『今年は冷夏の可能性があります』と言いながら…蓋を開けてみると茹るような暑さ、いや酷暑が続きます。
こんな日はお客様も公共交通機関に乗られると冷房が効いて快適〜!と思うのはごく当たり前の日常なのですが、電車、バスは遅延がない限りは時刻通りに決まった場所へ到着しますよね。
しかしタクシーはまた別物。捕まらない時は本当に捕まらない乗り物なのです。雨でもそうですが、この暑さとなると涼しい乗り物はオアシスですから…。
さてライドシェアがスタートしましたが、
見出し
ライドシェア規制緩和『気温35度以上で台数上限引き上げへ』
国土交通省は2024年8月2日より、「日本版ライドシェア」の新たな規制緩和を行う事を発表しました。
ライドシェアニュース/交通空白解消本部を国土交通省が立ち上げ
今回の規制緩和は『気温が35度以上になる時間は、制限を緩和』するものです。
まさにこの酷暑でタクシー需要が不足する中、ネコの手も借りたいと言ったところであります…。
8月5日頃の予定
今回の新たなライドシェア規制緩和ですが、ライドシェアの運行が認められている全国17区域のうち、東京23区や大阪市など12区域を対象とし、8月5日以降に開始との事です。
タクシードライバーの豆知識③『タクシーの種類って何がある?小型からライドシェアまで紹介!』
また、実施の判断基準たるや個々のライドシェアドライバーの裁量では決められるものでは…まず無いので判断基準も存在するかと思います。
様々な観測条件、更には夏ならではの各種祭事、イベントにも合わせた運行も期待されるとのことですが…。
既に連日連夜35度以上の猛暑日や熱帯夜が続いており、祭事でさえも今年の夏は流行性ウイルスだけでなく、地震の影響により客足が少なくなってしまっているとのことです。
気象条件の対象
今回の日本版ライドシェアの規制緩和は『気温が35度以上になる時間は制限を緩和』というものです。
ライドシェアニュース/雨の日は拡充へ規制緩和拡大。タクシーの助け舟になるか。
しかし勿論根拠としては上述のような内容だけではただ35度を一回でも超えただけで出庫!のような肌感で運行してしまったりと、完全などんぶり勘定となりかねません。
そうしますと『何のための規制緩和なんじゃい!』となりますよね…。
▼そのため以下の対象条件があります。
1.日本気象協会が発表する「1時間ごとの天気予報」に基づき、運行2日前の午前10時時点の予報で35度以上の猛暑が予想される時間。2.ライドシェアの運行時間ではない時間帯が万一、猛暑の予報となった場合は、本規制緩和に基いて新たに運行を認可。
3.すでにライドシェアの運行を認可している時間帯に猛暑が重なった場合、運行台数の上限を引き上げる事も可能。
ただライドシェアドライバーのデメリットは「アプリ注文」限定となるのです…。
イベント開催時にも対応
また、夏といえば『花火大会』や『夏フェス』に代表される各種イベントに応じて、周辺のタクシーは引っ張りだこになります。この最もイベント開催に日本版ライドシェアの運行台数引き上げを認可する事となりました。
周辺は数万人規模のレベルで大移動が起きますので公共交通機関の利用を求めるお客様でごった返しになります。
最寄りの駅も当然大混雑となり、バスの運行も時間帯によっては終了しているケースもしばしば。
疲労に打ち勝てず、近くを通ったタクシーに跨るお客様が後を絶ちません。
近年はご存じのとおりタクシーアプリの普及も多く、ライドシェアはその恩恵をイベント開催時は受ける格好となるでしょう。
事前に申請が必要
但し今回のライドシェアは事前に申請が必須になりますので注意が必要です。
まず初めにイベントの主催者や地方自治体などが、運輸局にライドシェアの要請書を提出しなくては始まりません。
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この際にライドシェアのみならず、タクシーも含めた不足が見込まれる時間帯や台数を事前にイベントの主催者や地方自治体へ申告する必要性があり、それらに基づいた台数だけ追加運行を認可するという事になります。
運行が認められた地域
この規制緩和での運行が認められた地域は全国17区域になります。
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…と言いましてもこれは現時点で国内における日本版ライドシェアの運行が認可されている地域全てになります。
考え方としては『全国でライドシェアを実施しているすべての地域が対象』思って頂いて良いでしょう。
▼以下が現在国内でライドシェア運行が認可されている地域となります。
札幌市・仙台市・埼玉県南中央・埼玉県南東部・千葉県・東京特別区武三交通圏・神奈川京浜交通圏・軽井沢市・富山市・金沢市・静岡県静清・名古屋市・京都市・大阪市・神戸市・広島市・福岡市
これから~Opinion~
需要と供給は、ずばり『営業方法の差』では無いでしょうか?
イベントや天候不良で交通手段が困難な際、アプリ配車も当然ながら注文依頼が殺到しますが、同時に付け待ちや流しの需要も未だ以てしても多くいるのも事実なのです。
ライドシェア運行はアプリ配車専門となるため、本当に多忙な時間帯をカバー出来るのか疑問符が残るのが現場の切実な答えで、タクシー営業=アプリに限らず流しや付け待ち、一部無線配車などトータルにカバーできて初めて役割を果たすのではないかと思います。
また同時に需要の少ない時間帯に多く出庫を促すシフトを業界全体で取り組んでから事を運んで欲しいという気持ちもあります。