タクシーあるあるは、探れば探る程出てきます。
あなたの、そして私の夢を乗せて走るタクシーは一期一会の出会いがピッタリの商売。
営業時には様々な体験はありますし、共感できる内容や中には滅多に味わえない事もイレギュラーな事もあります。
さらに乗務以外でもフラッシュバックするかのようにあるあるが発生してしまうので困ったものです。
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乗務中のタクシーあるある
それでは乗務中のあるある第4弾です!
筆者もこれでもかと言うくらい尽きないあるあるはございます。
それは現場の方も同じでしょうし、ベテラン乗務員となれば尚更でしょう。
なかなか出庫できない
タクシー事業者の社風によく現れる風景だと思いますが、点呼終了後になかなかサクっと出庫が出来ない…なんて事は結構あるあるです。
理由は主に、他のタクシー運転手との雑談が盛り上がってしまったり、再度の点検時に不具合が生じたりしたという事が主でしょう。
タクシー運転手の豆知識⑧知っておくと面白い『業界用語』…営業編
後者は点呼前にも必ず点検は行うので、再度点検した際に何かイレギュラーな事が生じてしまった場合は致し方がないのですが、前者は本当にあるあるでしょう。
久しぶりに会う仲間達がいたら尚更でしょう。
しかしながら共感する事例が多いのがこの仕事の特徴ですので、ストレスを溜めないためにも…こう言う時間は個人的には、アリだと思っています^^。
営業場所で「鬼門」がある
タクシー運転手にはほぼ間違いなく皆さん『得意エリア』があります。
そしてそれと同じように、不得意…苦手な『鬼門エリア』がありませんか?
例えばそれらの理由は『過去に大目玉の苦情を喰らった』、『ちょっと道が難しい』『酔っ払いが多い』など、理由やストーリーは各々あることと思います。
タクシー運転手の豆知識⑨タクシー運転手が公道で気をつける事(他の乗り物や人の接触に注意!)
もちろんそれらに向かって無理して営業をかける必要性はありません。
同一エリア内であればタクシー営業は何処で実施しても自由なのです。
しかしお客様からの配車用命で鬼門エリアに行ってしまった場合は、当たり前ですが拒否出来ません。
踏切につかまる
東京都内でそこまで多くはないものの、未だ持ってして踏切は存在しています。
空車ならまだ自分自身にロスが生じた程度で済みますが、実車で開かずの踏切に入った日には気まずさMAXなのでカーナビの案内などにも注意したいところです。
【リンク】タクシー営業の鬼門!“開かずの踏切”を炙り出せ!
曲がれない所から手上げで乗車
流しでタクシー営業をしていると、あり得ない方向から手上げをされるケースもあります。
ほとんどのお客様が進行方向の歩道から乗車されますが、中には信号待ちの際に他の自動車を掻い潜ってタクシーに乗車され、進行方向の逆を指名されたり直進レーンにいるのに「右方向もしくは左方向へ行って欲しい」と言う無茶な依頼を頂くことも稀にあります。
もちろんそれはNGですので接遇を持ってお断りしましょう。
普段入れない場所に行ける
タクシーは配車でも実車でも、お客様から依頼を頂いた場所へは道路交通法やタクシー特措法などで禁止された地域以外であれば何処へでもお迎えに上がります。
タクシー運転手の魅力①【お金で買えない価値がある!給料だけじゃない…】
そのため普段なかなか入れない場所に行く事もあるので、友達や家族にちょっとした自慢も出来ます笑。個人を特定している訳でなければ、それくらいは良しとしましょう。
テレビ局や官公庁、普段絶対立ち入る事の出来ない施設など、東京都内をはじめタクシー運転手の仕事をするとそういった貴重な体験もあるあるなのです。
乗務中のタクシーあるある(実車)
続いては乗務中のタクシーあるあるです。
今回の実車あるあるは割合と『おっちょこちょいシリーズ』でお送りしたいと思います。
ただご紹介する事例は、あくまで原則NGな内容ですので気付いたらすぐ対処するか、もしくは街中で該当のタクシーを見つけたらそっと教えてあげましょう。
空車を押し忘れた…!
回送で休憩が終わった後のあるあるですが、回送のまま走ってしまうケースがあります。
当のタクシー運転手は『自分は空車だ』と思って走行しているのですが、なぜかお客様が乗ってくれない…なぜだ?と思うわけです。
タクシーの表示どれくらい知ってる?スーパーサインについて解説【空車/割増など…】
ある時そのタクシー運転手はお客様らしき人の前に止まって乗車させました。
すると『回送なのに乗ってもいいんですか?』と初めて指摘されて自分のタクシーが空車でない事に気付くのです。
まだ上述なら良い方なんですが、これを繁華街などで知らずに行ってしまうと偽装回送と見なされ下手すると苦情がタクシー事業者だけでなくタクシーセンターへ行ってしまいます。
あるいは地域によってはタクシーセンターの指導員が監視の目を光らせている事もあります(六本木・銀座・歌舞伎町など)。
うっかりが大変な事になってしまう可能性もあるので用心しましょう。
実車を押し忘れた…!
今度は空車ではなく、逆に実車を押し忘れたケースです。
お客様の乗降時の入れ食いで新たに乗車された際もそうですが、タクシーにお客様が乗車して陽気に喋り出したりするとつい実車ボタンを押し忘れがちになります…が、これは気付いたらすぐ押しましょう。
タクシーの深夜料金「割増」って何?タクシードライバー転職に役立つ情報②
空車のままお客様を乗車して走行させるのはルール上はNGな行為である上、実質空車で走行しているのですから外から見たらお客様は手上げで止めてもおかしくない状況です。
その際下手すると乗車拒否になりますのでご注意下さい。
あと数百円で目標達成なのに…。
タクシー車両のメーターは、お客様が乗車される際の料金だけを表示するのではありません。
あまり世間では知られていませんが、タクシーメーターには『累計ボタン』というものがあり、タクシー運転手が乗務時にどれくらいの売上を挙げているのかが一目で分かります。
タクシードライバーあるある集【実体験版】。それって職業病かも笑?
加えてタクシー運転手自身で『目標額』も設定出来るのでタクシー運転手にとってはモチベーションの強化に繋がるというわけなのです。
ただ、やはり目標額にあと数百円で届くのに…という時はあります。
完全にタクシー運転手目線の話ですが、最後にロングのお客様が乗車され『よっしゃ!ここから◯◯町までは万収間違いなし!今日の目標これで達成したぜ!』と意気込んで目的地に到着し会計ボタンを押したら…遠距離割引が適用されて9900円に!
『あぁぁぁ〜あと100円だったのに〜』なんて事、結構タクシーあるあるですよね。
くれぐれもその後は意地になって時間超過してまでも営業しないように、時間内に帰庫しましょう。
ヘッドライトつけるの忘れた
ヘッドライトつけるのを忘れたことはありませんか?
今のタクシーはAUTOモードなのでそんな事あり得ないと思ってるかも知れません。
しかしこれがあるのです…。
タクシードライバーもヨダレが出ちゃう!?「ロング」が出た時の注意点。
事例としては夜に事業所外でタクシー車内において休憩する際よくあるシーンではないでしょうか。やはり消しておかないと他の乗務員や近隣に迷惑となりますよね。
ただこれも道路交通法はNGですので無いようにしてください!大変危険な行為です。
パトカーが通ったら運が悪いと捕まります…。
このケースは途中でタクシー運転手が気付くか、若しくは他の事業所の優しい同業者さんかトラックドライバーがパッシングで教えてくれたりします。
乗務以外のタクシーあるある
ここでは乗務中以外のあるあるです。
休みの時くらい、仕事の事なんて考えたくないだよ〜と思いつつと、あるあるな職業病とは怖いものですね笑。
案外、職業病に効く薬は『仕事』そのものかもしれません。
ほら『毒をもって毒を制す』って言うじゃないですか…!
テレビで映った場所がどこか分かる
以前は目もくれる事が無かったのですが、テレビで映った場所が一発でどこかわかる…そんなあるあるはタクシー運転手ならではの日常です。
例えば明け休みや公休日にたまたまテレビを付けると、よくある当たり障りのない情報番組が流れてきて、ロケ地を見たら…『あれ?◯◯三丁目の交差点じゃんか!』ですとか『あぁ!⬛⬛ヒルズの裏の道!』などと気付く訳です。
タクシードライバー転職もこれで大丈夫!事故の多い都心の交差点特集。
特段話が広がる訳ではないのですが…ご家族がいらっしゃる場合は、子どもや奥さんに「父ちゃんこないだここ走ったんだぜ!」と自慢できるのもタクシー運転手ならではの日常ですし、ちょっとテレビで映った場所でも「ここは●●交差点だ!」と得意げに言えます。
言うたら自己満なだけなんですけども…大事ですよね!
明け休みなのに…冴えてる
隔日勤務でタクシー営業をしたら、無論帰宅後は明番ですので体を休めなくてはいけません。
明番とはそういうために存在しているのであって実はこれも一つの仕事の一環でも有ります。
だからと言って管理者に叩き起こされて「乗務しに来い」なんて事は絶対に有り得ませんのでご安心ください。
そんな明番の日は、やはり夜が明けて既に眩しい日中である事もしばしば。
せっかく身体を休めよううと思って居たら…あれあれなんか色々やりたくなったぞ?と急に趣味のDIYを始めたり、買い物に出かけたり大掃除をしたりと、疲れて眠いはずがめちゃくちゃ冴えてしまった!…そんな経験ないですか?
が、先日マイカーの車検をしなくてはならず、結局午前中車を持って行って寝たのはお昼過ぎでした汗。えぇ、翌日は公休でしたよ!
ターミナル駅の観光客を乗せたくなる
電車通勤あるある、そして日勤あるあるなのかも知れません。
日中は都内をはじめ観光要素の強い地方都市などでは2024年現在、多くの訪日外国人が日本へ観光に訪れています。
そのためタクシーに乗車される方も多いのではないでしょうか。
タクシー運転手の魅力②【ロング・万収の赤裸々レポート…仕事の面白さを平日土日営収10万トリプル達成プレーヤーカケルが一部伝授!】
タクシー営業の出番が終了し、電車通勤でターミナル駅に歩いていると…そこには多くの訪日外国人観光客がいらっしゃったとします。
その光景を目の当たりにした時…な・ぜ・か『乗せたい!』って思ってしまう、『なんとかしてあげたい』って思ってしまうことありませんか?
しかしそこで自分は別に今タクシーの運転もしていないと、ふと我に気付くのです笑。
マイカー通勤の方やバイク・自転車・徒歩で通勤されている方ですと、この話はいまいち馴染みはないとは思います。
隔日勤務の帰りよりも日勤時間帯の帰り途中、ターミナル駅が比較的まだ混んでいる際は職業病が発症するかも知れません笑。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
実はタクシーメディアを読んでいる方の中からも『こういうのもよくあるあるだよ!』とお話を頂くことも珍しくなくなりました。それだけ現場の最前線で起きる目線で描いていますので、もしかするとまだまだ掘り出し物が出てくるかも知れません。
しかしながらこれらは、この先タクシー運転手に転職したい方への『ネタ帳』的な役割りも担って欲しいと思います。
例えば「こういう事に注意しよう」とか、「そんなに気にしなくてもいいんだ」など…参考にして頂けたら幸いです。