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タクシー運転手の豆知識⑩タクシー運転手にタイムカードはある?運転日報とは?
タクシー運転手はタイムカードがありません。
冒頭「ええ?」と思われたタクシー業界未経験の方すみません。
そうなんです。タクシー運転手はタイムカード押して何時から何時まで出社!という感覚がないのです。
ではどうするかというと、これから説明しますがタクシー運転手はまず点呼が就業時間の目安となり、その後とあるものに記載された売上を基に営業収入を割り出し、それに沿った形での歩合率等が計算されお給料となります。
筆者もその一人でした。特に帰庫した際に打刻打ち忘れをしていないかソワソワしたものです…。
乗務の詳細を明記するものはある
タクシー運転手のタイムカードはありませんが、乗務の詳細を明記するものはあります。
それが今回の話題となる「運転日報」です。
タクシーの運転日報は乗務の詳細を明記したものです。
タクシー運転手は1日の全作業の報告書を書くことが法律で義務づけられています。
車の状態やタクシー運転手の乗務前後の体調も同様です。
▼乗務の日報は以下で計算をします。
- 乗車時間
- 乗車場所
- 男女別人数
- 降車場所
- 休憩場所と時間
- 1日の全走行キロ数
- 実車キロ数値
- 乗車回数
- 爾後回数
- 出庫及び帰庫時のメーター指数
…などと多岐にわたります。
「なんとなく大変だなぁ」と思うかもしれませんが、慣れればすぐ出来ますよ!
売上も細かく記載
乗務の売上も乗車場所から降車場所まで細かく記載されます。
後で振り返ってみて「ここ行ったな、こういう事があったな」と道を覚えたり思い返してみても良いでしょう。
タクシーの営業方法のコツ①【特別区武三編】平日土日営収10万プレーヤーダブル達成カケルが一部伝授!
また売上ですが、ロングの場合、遠距離割引が適用する会社が多く存在します。
これはタクシー事業者や地域によって異なりますのでご注意ください。
※羽田空港・成田空港、東京ディズニーリゾートなどへの定額運賃も同様です。
拾得物や事故違反も
運転日報は車内でその日起きたことを日報に沿って記載する、いわば日記のようなものです。
その中でも多いのが『拾得物』の報告です。タクシー運転手もお客様が降車の際にお声がけをしてお忘れものの有無を確認しますが、それでも忘れてしまっているケースも。
その場合は必ず気づき次第最寄りの交番へ届けましょう。
さらに事故違反もあった際はすみやかに報告を行う事が鉄則です。
爾後って何?
▼要編集
爾後(じご)とは、初乗り運賃以降に上乗せされていく料金のことを言います。
世間一般的には「加算」で知られているのではないでしょうか。
タクシーの運賃計算は厳密に言いますと、初乗り運賃と爾後運賃(加算運賃)に分かれてるのです。
現在、東京のタクシーは初乗り金額は『1.096㎞500円』 で。爾後運賃(加算運賃)は『255m100円』となっています。
自動日報と手書き日報の違い
現在、タクシー業界では自動日報のシェアが増大しています。
その理由は単純明快、自分自身で発着地点や料金などを営業毎に記入する必要性がないからです。
そうは言いましても未だに手書き日報のタクシー事業者もあります。
営業効率も加味すると正直なところ手書き日報はメリットが見出せないのが本音です…。
乗務員登録カードを入れるだけ(自動)
自動日報は、出庫時に乗務員登録カードを入れるだけで完了です。
タクシー運転手個人の乗務員登録カードさえあればあとはメーターが「出庫OKです」とピピって反応しますので(メーカーによります)、お茶の子さいさいです。
ただ抜くときは必ず書き込みを押してから抜きましょう。
自動日報のDX化も進行中!
自動日報は今進化を遂げており、フルオートメーション化が進んでいます。
帰庫した際に乗務員登録カードいらずでBluetooth通信を利用して売上等の日報内容を営業所へ送信。
さらに効率的に営業ができるようになりました。
タクシー運転手の豆知識⑦【『自動日報』の進化!DX化の東栄タクシーへ潜入(実際に行ってみた)】
都内でも複数の営業所が導入を初めており、神奈川京浜地区でも一部で導入を開始しております。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
自動日報と手書き日報…結構タクシー転職の際に重要になってきませんか?
タイムカードはもういいんです。むしろもうそこじゃないみたいな笑。
入社前にこの日報の部分が分かっていたらありがたいですよね。営業効率にもかなり影響は出ると思います。
もちろん気にされない方もいらっしゃいますが、どんな条件を優先するかはあなた次第。
ぜひタクシー転職の判断材料の一つとして考えてみてくださいね。