大阪の大動脈と言える御堂筋。タクシーの利用も多い御堂筋ですが時間帯によっては渋滞することもあります。今回は御堂筋の道路はどんな道路なのかまた御堂筋が渋滞する原因について紹介します。
御堂筋とはどんな道路なの?
御堂筋とは、キタ(梅田)とミナミ(難波)を結ぶ大阪の大動脈です。
全長は約4kmで、道路脇にイチョウの街路樹が植えられています。
御堂筋の特徴としては、やはり南行きの一方通行であること。
6車線もある幅の広い道路にも関わらず、一方通行で南向きにしか進めません。
御堂筋が一方通行になったのは、大阪万博が開かれた1970年のこと。万博でたくさんの人が訪れることを見込み、渋滞の緩和と事故防止のために一方通行になりました。
一方通行になってから半年後に行われた調査では、交通渋滞の回数は4分の1、事故の回数も3分の2程度に減り、一方通行にしたことでよい影響が多く出たことがわかります。
かつては、広い道路にも関わらず、放置車両のために車線が埋まってしまっていたということが多くある御堂筋でした。
ですが、2006年6月1日に改正道路交通法が施行され、違法駐車の取り締まりを民間委託できるようになり、御堂筋でも違法駐車の数が格段に減少します。
特に昼間の14時頃では、放置車両の数が83%も減少しました。
御堂筋の渋滞の原因は?
大阪市を南北に走り、日本の道100選にも選ばれており、大阪を代表する道路と言っても過言ではありません。
そんな御堂筋は、タクシー・車の利用が共に多く渋滞もしやすい道路としてもよく知られています。
特に夜間は、タクシー乗り場にタクシーがずらっと並び、乗客を待ちます。
というのも、夜の22時から夜中1時までは、キタとミナミの繁華街周辺においては、タクシーは流し営業禁止というきちんとした決まりがあります。
その決まりがあるため、タクシーが客を乗せるためには、タクシー乗り場に行かなければいけません。
最終電車が止まり始める22時から1時までは、タクシーの利用が増える時間帯です。
そんな時間帯にどこでも客を乗せられるようにすると、客を乗せるために停車したタクシーが都度交通を妨げる可能性が高くなります。
そのため、流し営業禁止という決まりができました。
その決まりを守っていないことが見つかれば、タクシーセンターで行われる講習を受けなければなりません。
現在、基本的にタクシーはこの決まりを守っているのですが、ルールを守らないため渋滞の原因を作ったりと、問題が起きている場合もあります。
その一例として挙げられるのか、タクシー事業を行ってよいという許可を得ていないのに、タクシー事業を行っている「白タク」というタクシーです。
白タク自体が現在法律で禁止されていて、実際に逮捕されている例もあるようです。
一般車や利用者の迷惑にならないよう、ルールを守って気持ちよく御堂筋を利用しましょう。