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新規参入ライドシェア事業者『newmo』が大阪万博へ向けドライバー募集を呼びかけ
ライドシェア事業者の新興企業newmo株式会社(本社:東京都港区)は、2024年6月10日、ライドシェアドライバーの勤務を希望する方々を対象とした説明会を大阪市内で開催しました。
newmoでは来年2025年4月に開催される大阪・関西万博の期間中を対象とした募集を早期に対応し、来るべく移動手段の需要増加に応えたい狙いがあります。
関西圏で増加するライドシェアへの問い合わせ
ライドシェアのサービスは日本国内で今年2024年の4月からついに始まり、広がりを見せています。
関西圏も例外ではなく、日々問い合わせが増加しています。
現時点で日本国内においては『タクシー事業者が主導』という形を取っていますが、この度新たな形で新規参入を目指す新興ライドシェア事業者『newmo』が登場しました。
そしてそのnewmoは来る大阪万博へ向けて大々的にアピールを始めています。
既に説明会を実施し応募も多数!
newmoではこのほど6月10日に説明会を実施。
そこには自社ホームページから応募された方々18人が出席しました。
タクシードライバーの豆知識③『タクシーの種類って何がある?小型からライドシェアまで紹介!』
また先立って5月の末にはドライバーの募集を開始しており、なんとすでに数百人の応募があるとの事です!
募集から説明会参加までの割合を見ますと、概ね20%が『実際にやってみたい』という層まできていることがわかりますよね。
ドライバー募集→ライドシェアへの準備
来年度末までにnewmoでは全国1万人規模のライドシェアドライバーを確保する計画的を進めており、またすでに認可がされている大阪では早期にライドシェア事業を開始する計画です。
「万博開催期間中は会場への輸送などで、1日2千台以上のタクシー不足が発生すると指摘されている。ライドシェアをめぐる規制緩和は今後進むとみており、しっかり準備を進めていきたい」
【newmo株式会社COO(最高執行責任者) 野地春菜氏】
newmoとは?
それではnewmoについて解説しましょう。
newmoの設立はまだ日が浅く2024年1月になります。【利用者視点に立ったサステナブルな地域交通】の実現に向けて設立され、設立間もない2月には約15億円の資金調達を実施し、今後もタクシー・ライドシェア事業のハイブリッドモデルで供給を拡大予定していくです。
現在準備を進めている段階であり、順調にいけば2024年秋に事業開始を予定しており、翌年2025年度中に全国に展開予定しております。
第一弾は大阪のタクシー会社に資本参画
newmoでは日本型ライドシェアに習い、ドライバーは連携するタクシー会社が管理します。
そしてnewmoは運転手の募集・採用や選考などを担うとのことです。
newmoは現在、大阪万博も近いこともあり大阪のタクシー会社を中心に資本参画を始めており、3月には大阪府堺市の岸交タクシーに初の出資を行いました。
現在も全国各地の企業と出資に向けた協議を進めています。
これから~Opinion~
昨今は電脳交通などもそうですが、newmo社が行う資本参画など多くの新興企業がタクシーやライドシェア、アプリ等を主体とした交通移動関連の可能性に気付き、出資を惜しまない印象を持ちます。
この先国内において移動手段=『交通手段はお金を払う以上プロドライバーに任せたい』という国民性がこの多様性の時代にどう結びつくのか注目です。
さて万博需要…。newmoのニュースを見るとピンポイントで万博の輸送というのが直近の需要になりがちですが、日本型ライドシェアは『タクシー需要減の時間帯カバー』が目的です。
ライドシェアに着眼すると『お小遣い稼ぎ的の隙間産業な感覚』が目的というのであれば四の五の言う必要性はありません。しかしもし、ライドシェアドライバーがその乗務の面白さに気付いて中長期的に一本で仕事をやってみたいと思ったら…ある意味タクシー業界の求人面はこのライドシェア参入が返って求人増加に拍車をかけ、『勝ち』とも言える状況になるのではないでしょうか。
当然ながらタクシー業界も大阪・関西万博に対するアプローチは大きな関心事であり、各タクシー運転手の視点・懐事情を鑑みると昨年の運賃改定とインバウンド需要の拍車は渡りに船と言ったところでしょう。ひとまず諸々見守りましょう。