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タクシーニュース/名古屋市内で10月に全国初の自動運転車両の定期運行…将来的にはタクシーも?!

タクシーニュース/名古屋市内で10月に全国初の自動運転車両の定期運行…将来的にはタクシーも?!
カケル
カケル
この記事を書いた人:『転職道.com』の転職相談スタッフ・『タクシーハローワーク(TSJ)』では職業紹介管理者として勤務♪東京特別区地理試験・法令試験取得者/二種免許保持。タクシー求人コンサルタント歴7年目。数々のタクシー企業担当者との取材や求職者との会話で最新の情報を記事化しています。さらに自らも地理試験・法令試験・二種免許を保持し都内タクシードライバーとして勤務もしているまさに『二刀流』です。史上最速の平日&週末の両日連続で営収10万円を3度達成!

タクシーニュース/名古屋市内で10月に全国初の自動運転車両の定期運行…将来的にはタクシーも?!

 

愛知県は2024年6月10日、国内最大となるスタートアップ支援拠点「STATION Ai」を開業しました。
その開業に合わせて県内の名古屋市内にて自動運転車両による定期運行を全国に先駆けて10月より開始することを発表しました。

自動運転タクシーサービス加速化。2026年東京で開始へ。

実現すれば全国初の交通量過多都市における自動運転車両の定期運行となります。

カケル
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『自動運転にタクシー業界は食い潰されるのでは…。』

これは今に始まった話でもないのですが、現時点でまだ日本国内も実証実験を年に数回実施するかしないか程度のレベルです。

そんな中での自動車王国として名高い愛知県での斬新な動きなのだ(ず〇だもん調)!

「STATION Ai」の利用者が対象

今回の定期運行は「STATION Ai」の利用者を対象として実施します。

期間は2024年10月から来年2025年3月中旬までて名古屋市昭和区の「STATION Ai」から若宮大通を走行し、名古屋市中村区の名古屋駅付近を結びます。

しかし今回はタクシーという名目ではなく、直通の『シャトルバス』という位置づけで平日1日6往復の予定です。

使用される車両は?

バスというからには使用される車両は、大型のバスかと思いきや…意外とタクシーみたいな車両です。

『アジア各地でタクシー自動運転』の波

車両は地元愛知県が誇るトヨタ自動車の「シエナ」をベースとしたミンバンで、1便につき5人まで乗車可能となっております。

しかも驚くことに運賃は無料とのことです!

10月スタート時は『運転席有人』で実施

今回の自動運転車両ですが、10月の運行開始の際気になる運転席はと言うと…有人で実施されるとのことです。

ですが、愛知県内では将来的にロボタクシー(無人自動運転タクシー)展開することを想定していることもあり、以降無人運転を想定したオペレーションの検証を行っていくとのことです。

愛知県は8年前から実証実験

愛知県では全国でも積極的に自動運転の実証実験を行っており、古くは8年前の2016年から自動運転の実証実験を実施しております。

タクシー自動運転へ。帝都・国際がホンダと合意。

今年(2024年)に入っても県内のりんくうエリア(常滑市)やモリコロパーク(長久手市)などで実証実験を実施する予定とのことです。

危機回避率90%以上の数値

また、2023年度に行われた名古屋市などにおける都市部で行われた実証実験では、『車線変更の自動走行の割合』『工事現場など突発的な変化に自動で減速・停止・回避する割合』について、90%以上という目標を大幅に達成する結果を叩き出しています。

タクシーの自動運転化が世界で進む…日本のタクシードライバーの仕事は平気?

確かにすごい数字です…しかし残りの10%ほどはどうなっているんでしょう。そこを埋めない限りはとてもじゃないですが運転手もしくは運転席に人が乗らないなんてあり得ないでしょう。

名古屋市内ならではの道路特性を活かして

自動運転は日本国内でタクシーが実証化されるのは困難というのが筆者の見解であり、現場担当者の見解でもあります。
しかしこのように実証実験から限定的ではありますが『運用』に至る所までこぎつけたは事実です。

名古屋市内タクシー会社が12月より値上げ開始(2022年12月)

これには名古屋市内ならではの道路特性にも大きく影響があるのではないでしょうか?

碁盤割と大通りは『自動運転』向き

名古屋市に行かれた方は気付いた方もいらっしゃると思いますが、市内の道路は碁盤の目のような作りをしています。

これは京都市中心部、札幌市中心部、広島市中心部なども同様の様子が伺えます。

そのため起伏の多い道や、極端に細い路地裏などが少なく、また100m道路のような広い通りもある事から国内でも自動運転の商用化には適していたのかもしれません。

名古屋城築城の頃から整備されていた

碁盤の目…碁盤割は、名古屋城築城の際に城の南側に造られた城下町の一部で、武家地・寺社地に囲まれた町人町です。現在の丸の内錦周辺にあたり、東西の筋南北の通りで整然と区切られ、碁盤の目のようであったことから碁盤割と呼ばれました。

太平洋戦争の空襲で壊滅的な被害を受けましたが、街区の形は概ね現在に引き継がれており、清須越し由来の地や歴史ある老舗もいくつか残っています。また、本町、京町、伊勢町、長島町、長者町、伝馬町、呉服町などの町名は、通りの名として残っており、碁盤割地区を歩けば、当時の面影が感じられます。
【名古屋市中区『碁盤割地区紹介』より抜粋】

カケル
名古屋はかつてあの徳川家康が名古屋城の建設することから始まっており、城下町は当初から碁盤割りの町割りで造られたことに起因しています。

名駅から栄方面を歩いていても感じますよね~!

これから~Opinion~

世界的な自動運転はシステムが主体となって運転する自動運転レベル3からまもなく「特定条件下における完全自動運転」となるレベル4がメインの時代へと突入します。

と言いたいところですが、まだまだ自動運転レベルで言えばドライバーが主体のレベル1~2のクルマ・商用車も多いどころか自動運転でない自動車の方が圧倒的に多いのも現状です。

流石に自動運転は「明日から開始」 「来年から実施」という話ではないですし、レベル4でも運転手は着席する可能性は極めて高いでしょう。
確かに100年先でありますともうレベル4のシステムが主体が当たり前になっていないとまずいですが…まだこの先20年~30年の話では都心から事故が無くならない限りハンドルを握っての運転は間違いないでしょう。仕事の面ではまだまだご安心ください。

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