タクシーには業務用の専用バッテリーがあるのをご存知ですか?一般車と走行距離もバッテリーにかかる負担も、タクシーでは大きく変わってきます。今回はタクシー専用バッテリーや、バッテリーだけで走るEVタクシーについても紹介します。
タクシーには「業務用バッテリー」が必須!
タクシーは一般の乗用車に比べて過酷な条件で使われます。
仕事がある日は、待機していても、お客さんが来たらサッと目的地まで移動します。日によっては休む暇もないほど忙しい時もありますよね。
個人で車を所有している場合、年間の走行距離は1万km程度ですが、業務用の車の走行距離は年間6万km以上という統計があります。
個人の車に比べて6倍の距離を走ることが想定されるタクシーは、通常のバッテリーと同じものではトラブルが起きやすいことも想像できます。
普通の車よりも長い距離を走るタクシー。一体、どのようなバッテリーを使っているのでしょうか。
「業務用バッテリー」とはどのようなバッテリー?
業務用バッテリーは、タクシーだけでなく、配送車やトラックなど厳しい環境で使われることを想定したバッテリーです。
さまざまなバッテリーのバリエーションがありますが、タクシー専用のバッテリーは、連続走行や長時間の待機などタクシー特有の使い方にあった性能になっています。
タクシーの運転に不可欠な連続走行や長時間待機などは通常の使い方よりも、熱も発生しやすく、バッテリーへの電気負荷が大きくなります。
バッテリーの過充電や、放電気味になる現象が起こるため、通常のバッテリーを使っているとバッテリー寿命が短くなってしまいます。
タクシー専用バッテリーはこのような現象を防ぐため、部品の耐久性を通常よりもアップし、バッテリーをより長く使うことができます。
「タクシーも自分の車と同じ使い方でいいのでは?」と思っている方も多いでしょう。
しかし、トラブルを防ぐためにも、タクシー専用のバッテリーを使うようにしましょう。
人気のEVタクシーを紹介!
近年、環境対策や低公害車の普及・促進のために導入されているEV(電気)タクシーやHV(ハイブリット)タクシー。
いろいろな場所で見かけるようになりましたね。
一見すると普通のタクシーと変わらないことがあるので、知らない間に利用していた、ということもあるかもしれません。
お客様にとってEVタクシーのメリットは、静かであることです。エンジンの音がしないため、心地よく過ごすことができるという意見もあります。
また、ドライバーにとって嬉しいのは、燃料代がガソリンよりも安くなることです。
ですが、航続距離がまだ長くないことや充電回数が多いこと、充電ステーションが少ないことなどの課題は残念ながら残っています。
しかし、EVカー、EVタクシーはまだまだ登場したばかりともいえます。
これからの技術の進歩やインフラが整うことで徐々に解決していくでしょう。