増加する訪日外国人に対応した「フォーリンフレンドリータクシー」が誕生しました。タクシー運転手からも利用者からも評価が高い、この取り組み。どういったタクシーなのでしょうか。
「フォーリンフレンドリータクシー」とは
日本を訪れる外国人の数は年々増加していますが、旅行やビジネスで日本を訪れた際にタクシーに乗って目的地まで移動することが多いのではないでしょうか。
タクシー運転手としても、外国人を送迎する機会も増えました。
こういった背景から日本を訪れる外国人におもてなしできるように、国土交通省と京都市、そしてタクシー業界が連携し、「フォーリンフレンドリータクシー」が誕生しました。
訪日外国人が利用するタクシーの中でも、全国初となる「専用のりば」も2016年3月に京都駅前に設置されました。
「フォーリンフレンドリータクシー」が設置された当初は2017年の3月末までの継続予定だったそうです。
しかし、利用者に大変好評だったようで、2017年4月1日からは本格的に運行開始となりました。
また、2017年3月1日からタクシー配車アプリ「全国タクシー」で「フォーリンフレンドリータクシー」を指定して配車できるようになり、京都駅以外からも利用できるようになりました。
タクシー運転手・利用者双方から高評価の理由
外国人利用者に好評な理由はいくつかあります。
4か国語対応、クレジットカード決済や交通系ICカードが利用可能、スーツケースなど大きな荷物も2個以上積載することができる等、外国人旅行者には大変便利なサービスとなっています。
タクシー運転手は訪日外国人のためのタクシー運転手は外国語研修や、接遇研修を受けた認定者になることが必要です。
「専用乗務員証」及び、「腕章」をつけた運転手が目的地までスムーズにご案内します。
ハードルもある「フォーリンフレンドリータクシー」の運転者のうち83.9%が、「今後も専用乗り場での営業を続けていきたい」と前向きな回答をしています。
外国人にとって日本語が話せなくても日本の観光地京都で、スムーズにコミュニケーションを取れることは不便を感じずに済みます。
実際に外国人利用者に実施したアンケート結果では、「フォーリンフレンドリータクシー」を利用した外国人の乗客の約97.7%が「快適だった」と回答しています。
「フォーリンフレンドリータクシー」の料金は初乗運賃、加算運賃ともに通常のタクシーと同一料金という外国人には大変快適なタクシーといえるでしょう。
こういったタクシーが全国的に増えると訪日外国人への「おもてなし」として喜ばれそうですね。
語学が堪能であったり、外国人と接してみたいタクシー運転手にとっても、やりがいのある仕事になるのではないでしょうか?