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【実録・給与公開】転職相談員がタクシードライバーやってみた!ライドシェアとどっちが稼げる?

【実録・給与公開】転職相談員がタクシードライバーやってみた!ライドシェアとどっちが稼げる?

平賀
平賀
この記事を書いた人:日本総合ビジネス10年目役員。タクシー会社担当、デザイン、映像制作、紹介窓口で仕事し、10年目にして初の二種免許地理試験取得。現在日本交通グループのタクシー会社でタクシードライバーとしてタクシーバイト中。昨今のタクシー業界は稼げるということを実体験で示します!


転職相談員がタクシードライバーやってみた!

自己紹介

みなさんはじめまして!転職道.COMでタクシーの転職相談員をしております、平賀です!

僕たち転職道.COMは、タクシー専門の求人サイトとして、20年以上にわたり多くの求職者の方々の相談に乗ってきました。タクシー業界に関する知識は、どの求人媒体・転職エージェントにも負けない自負と誇りをもって、日々働いています。

しかし、僕らが知っている知識は、あくまでデータ上の数字から得ただけのものに過ぎません。誰よりもタクシーの知識を持っていながら、実際の現場でそれを活かし、身をもって体験することを、僕らはしてこなかったのです……

そこで!今回は私平賀が実際にタクシーに乗務し、転職相談員から見たタクシー業界のリアルをお伝えいたします!!

実際にタクシーに乗務することで、より仔細な知識をもって求職者の方々と向き合うことができるのではないでしょうか。
これから数回にわたり、僕のタクシー乗務の実録と、転職相談員ならではの視点から見たタクシー業界の今をお届けしていきます!

また、この記事ではその日ごとの売り上げや給与情報も随時更新していきます!どの程度稼げるのか、どのような働き方になるのか……全て隠さずお伝えしていきます!

乗務の詳細

今回は、この企画に賛同してくださったキャピタルモータース株式会社様(日本交通グループ)にご協力いただき、定時制社員として勤務させていただきます!

乗務回数は月に4回ずつ、昼日勤12回・隔日勤務12回の計24回。平日の転職相談員の仕事と並行で行うので、基本的には土日での勤務となります!

また、給料は本人営収(売上から消費税10%を抜いた金額)の50%で固定となります。
正社員であれば月12乗務(昼日勤だと24)フルで働いて本来60%くらいのところですが、僕は正社員ではないため、月4乗務で50%の歩合率となっています。
売上の半分というのも分かりやすいですね!

人の命を預かる仕事でもあるので、気を引き締めて頑張っていきます!

↓乗務の詳細はYouTubeでも公開中!ぜひチェックしてみてください!

給与詳細

ここでは、僕の実際の乗務で稼いだ売上や給与を、表にして記載していきます!
乗務を終えるごとに随時更新していきます。

日付 営収(税込) 本人営収 輸送人員 勤務形態 給与
1月13日 ¥19,300 ¥17,550 11 昼勤務 ¥8,775
1月21日 ¥23,500 ¥21,150 16 昼勤務 ¥10,575
1月28日 ¥29,500 ¥26,550 15 昼勤務 ¥13,275
2月11日 ¥23,600 ¥21,200 19 昼勤務 ¥10,600
2月18日 ¥23,700 ¥21,400 8 昼勤務 ¥10,700
2月25日 ¥32,500 ¥29,300 18 昼勤務 ¥14,650
3月3日 ¥44,930 ¥40,530 18 昼勤務 ¥20,265
3月10日 ¥33,900 ¥30,600 22 昼勤務 ¥15,300
3月17日 ¥32,600 ¥29,400 20 昼勤務 ¥14,700
3月23日 ¥67,670 ¥60,840 33 隔日勤務 ¥30,420
3月30日 ¥65,100 ¥58,600 40 隔日勤務 ¥29,300
4月6日 ¥73,500 ¥66,200 45 隔日勤務 ¥33,100
4月20日 ¥84,970 ¥76,570 32 隔日勤務 ¥38,285
4月27日 ¥63,900 ¥57,600 34 隔日勤務 ¥28,800
5月3日 ¥40,190 ¥36,190 20 昼勤務 ¥18,095
5月5日 ¥72,900 ¥65,700 40 隔日勤務 ¥32,850
5月11日 ¥81,000 ¥72,900 39 隔日勤務 ¥36,450
5月18日 ¥100,200 ¥90,200 54 隔日勤務 ¥45,100
5月25日 ¥65,460 ¥58,960 27 隔日勤務 ¥29,480
6月1日 ¥91,250 ¥82,150 36 隔日勤務 ¥41,075

5月18日、18回目の乗務でついに隔日勤務で売上10万円を達成!

ライドシェアとの比較

2024年4月1日、ついに日本でも解禁され話題となったライドシェア。
手軽なタクシー乗務員のようなイメージを持たれがちですが、実は様々な面で通常のタクシー乗務員とは待遇が違ってきます。

今回はそんなライドシェアを、僕が実際にタクシー乗務員をやった体験を踏まえて比較をしていきます。

ライドシェアは、通常のタクシー乗務員とは違い時給制。金額は1時間1,500円です
昼日勤と同じ8時間働いたとすると、給料は12,000円になります。

僕の給与詳細を見ていただくと、 最初こそライドシェアの時給を下回っていたものの、慣れてきた6度目の乗務(2月25日)以降は常に上回り続けています。8,000円以上の差が出ている日もありますね。

また、ライドシェアは働ける時間も細かく定められています。
例えば、東京の特別区・武蔵野市・三鷹市では、平日は朝7時~10時までの3時間。金・土は16時~19時までの3時間と、土曜深夜0時~朝4時までの4時間。日曜は朝10時から13時までの3時間です。タクシーが不足している時間帯にしか対応していないため、小刻みな隙間時間だけしか働けなくなっているのです。

対して、通常のタクシーであれば、一日を通してまとまった時間で勤務が可能です。この勤務時間も、「収入」という点で考えたときに大きなマイナスポイントになってきますね。

また何より、僕がタクシーをやって感じた大きな魅力である「努力次第でどんどん収入を増やせる」というところが、ライドシェアでは固定時給になっているため完全に潰されてしまっています。これでは、タクシーのお仕事の最大のやりがいを失ってしまっているように感じてしまいます。

また、ライドシェアは現金でのやり取りもありません。タクシーの接客で見られる「おつりは貰っておいてください」のようなチップのやり取りも少なくなる気がしますね。チップをいただけた時も、僕がタクシー乗務員をやる中ですごく嬉しく心温まるポイントだったため、こちらも少し寂しさを感じてしまいます。

今は地理試験がなくなったため、始めるにあたっての違いは二種免許の有無のみ。時給制かつ隙間時間で確実に稼げるライドシェアですが、現状ではどうしても、やっていて楽しくかつやりがいのある通常のタクシー乗務員の方が魅力的に感じてしまいますね。

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