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タクシーの表示どれくらい知ってる?スーパーサインについて解説【空車/割増など…】

タクシーの表示どれくらい知ってる?スーパーサインについて解説【空車/割増など…】
カケル
カケル
この記事を書いた人:『転職道.com』の転職相談スタッフ・『タクシーハローワーク(TSJ)』では職業紹介管理者として勤務♪東京特別区地理試験・法令試験取得者/二種免許保持。タクシー求人コンサルタント歴7年目。数々のタクシー企業担当者との取材や求職者との会話で最新の情報を記事化しています。さらに自らも地理試験・法令試験・二種免許を保持し都内タクシードライバーとして勤務もしているまさに『二刀流』です。現役カウンセラー史上最速で営収10万円達成!

タクシーの表示どれくらい知ってる?スーパーサインについて解説【空車/割増など…】

各々業界に精通する人は当たり前すぎる話題にどっぷりと浸かっていても、ユーザー的目線に立てば「知らなかった」「初めて知った」という声は数多く存在します。

タクシー業界にもそのような事例は数多く存在しますし、もしかするとそれらを一つずつ解決していけば今よりもタクシードライバーに転職したいというユーザーは増えるかもしれませんよね。

今回はタクシーの「スーパーサイン」について解説します。

タクシーのスーパーサインとは?

タクシーのスーパーサインとは、タクシーの助手席側に設置してある機器です。

スーパーサインの正式名称は『実空車表示機』と言い、「ウインドウサイン」、または「タリフ」とも言われています。
※ちなみに現在日本国内でスーパーサインを製造しているのは『岡部メーター製造』、『ニシベ計器製造所』、『ニッコー』、『日立興業』の4社です。

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LED式が主流

現在のタクシースーパーサインはLED式が主流です。
LED式が登場したことによって運用するタクシー事業者に応じた表示のカスタマイズが可能となり、今日多くの事業者で活用されています。

また2020年東京オリンピック・パラリンピック(開催は2021年)に併せて一部の車両にはLED式のスーパーサインに英語表記も追加されるようになりました。

※一部の地域や個人タクシーでは画像のような「幕式タイプ」も使用されています。

空車のタクシードライバーがお客様を乗せるための対策って?

昔は…

タクシーメーターは昔からLEDだった…はずがありません。

昔のタクシーメーターは機械式であり、レバーで操作する方式を取っていました。
昔の映画やドラマなどでもその様子は確認することが出来ます。

その後は電照式となり、幕式→LEDとなりました。

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種類を紹介

ここではタクシーのスーパーサインの種類をご紹介します。

ポピュラーで街中を歩けばよく見かけるものもあれば、「こんな表示見たことない!」というのもると思います。タクシードライバーとしてこれから営業を始める方だけでなく、転職を考えている方…さらにはユーザー目線でも注目です。

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空車

空車はお客様から運賃を頂き、降車以降に表示します。

街中で走行中のタクシーで「空車」表示が出ていれば、お客様は手を上げてタクシーを停車→利用することが可能です。

無表示(賃走・実車)

タクシーは、お客様が乗車した際に初めて「実車」という状態になります。

しかしスーパーサインはこの時、LEDが主流の現代においては無表示となります。
この状態の時は料金が発生します。車内のメーターには「賃走」あるいは「実車」が表示されます。

割増

実車は実車でも、夜22時から翌5時までの間はタクシーの運賃は深夜早朝割増料金として『2割増』となります。

そのため、夜22時から翌5時までのスーパーサインは表立って変化はないものの、お客様が乗車し賃走(実車)になると緑色の表示で「割増」が表示されます。
(この緑色の表示に変化することから、業界用語では「青タン」とも呼ばれています。…緑色ですが。)

回送

タクシーの回送表示は、鉄道やバス同様に、お客様を乗せずに走行することです。

タクシーが回送表示にする理由は多々ありますが、主な理由としては以下が挙げられます。

・トイレ休憩
・食事休憩
・その他休憩
・LPガス給油
・事業所への帰庫

お客様は回送の車両が目の前を走ってきても乗車することはできませんし、タクシードライバーも乗車させることはできません。

また原則、「不得意なエリアだから」「酔っぱらいがいたから」「他エリアに入ったから」という理由での回送は『偽装回送』となるため認められません。

迎車

迎車はその名の通り、「お客様をお迎えする車」です。

無線配車や配車アプリから注文依頼を受けた際、お客様の元へタクシーはスーパーサインを「迎車」の表示でお迎えにあがります。この場合は通常の初乗り料金にプラスして迎車料金が発生します。

空車表示とは違い、迎車の場合は決して走行中に手が上がっても乗車させてはいけません。

予約

予約配車は、事前に予約の入ったお客様のもとに向かう表示です。

主にポピュラーなのが「羽田空港」「成田空港」などへの送迎予約でしょう。
~月~日~時という時間指定が組み込まれているので「時間指定配車料金」が発生します。

迎車とやや似ていますが、予約料金がかかる点が違います。

貸切

貸切表示は時間または一日単位での貸し切り中であることを指します。

特徴は『距離数に応じてではなく、時間数に応じて運賃が決定する』点です。
主にこのスーパーサインは観光タクシーや冠婚葬祭などで利用されることが多いようです。

支払

支払い表示は、お客様が目的地に到着した際にタクシードライバーがメーター操作で支払→合計を押して表示されます。

この間は停車中ですのでお客様が乗って来ることはありませんが、「支払表示」のタクシーは間もなくお客様が支払いを終えて空車表示になるタクシーなので、近くにいるお客様が乗車される可能性はあります。

その他

上記が主なタクシーのスーパーサインですが、それ以外にも例外もあります。

滅多に見る事もない表示もありますが、覚えておくと良い…かもしれません。

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自家使用

自家使用はタクシーを自家で使用する場合に表示するものです。

この表示は法人タクシーではあり得ませんが、個人タクシーの場合は自家用車として使う場合に表示します。
この「自家使用」の表示はスーパーサインの表示に滅多にないので、ほとんどは「自家使用」と書かれた板を設置して走行します。個人タクシーにはよく見られます。

寿

過去に一度だけタクシー会社のスーパーサインで見かけたことがあります。
結婚式などのおめでたい席の予約時に使用するそうです。

基本それ以外に関しては貸切と同じ内容です。
但し街中で表示を見かけたことはほとんどありません…。

SOS

SOSはタクシーに緊急事態が起こっているということを示しているサインです。
場合によっては「助けて」と表示するスーパーサインもあります。

無論滅多にありませんが…タクシーが強盗などに襲われたりした場合に活用します。
それとは別に行灯が赤く光るボタンもあります。

もし街中でこの表示を見かけたら緊急事態なので、すぐに110番に通報し警察を呼びましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

タクシーのスーパーサインには様々な種類があります。お客様が間違って空車ではないタクシーを呼び止めることもありますが、実際は迎車・予約車など存在し、また深夜22時から翌5時の間は割増時間帯のため、実車になれば緑表示で「割増」となります(青タン)。

大切なのはお客様への丁寧な対応であり、タクシードライバー側が当たり前と思っている事が以外とそうでないことは多いのです。ですので、タクシー営業において接遇は大変重要になってきます。
このスーパーサインの意味はタクシー営業の際「基本的」な事でもありますのでよく覚えておきましょう。

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