タクシードライバーあるある集【実体験版】。それって職業病かも笑?
世の中仕事を一生懸命にやっていれば、プライベートでも何かしら本職に影響を受けたような生活になることもありますよね。
それをしばしば「職業病」だなんて言いますが、それだけ熱心に仕事を極めんという姿勢なのでしょう。かくいう筆者カケルもそうです笑。
さて今回は、乗務中だからこそ体験している「タクシードライバーあるある」をまとめてみました。
これからタクシードライバーを目指す方は参考にしてほしいですし、もしくはタクシードライバーとして既に活躍されている方も「あるある!」と共感していただけたら幸いです。
乗務中のタクシーあるある
それではタクシー乗務中に起こる「あるある」を見てみましょう。
本当に一人の時間が多いので、自由度は比較的高い中でおそらく当てはまる方は多いのではないでしょうか。
ロングを当てた場所へ行きがち
タクシードライバーにとって「旨味」があるのはロングです。
何せ単価が1万円超となれば、その日の営業収入の10%以上を占めることもあるほどですから。
そんな思いをしてしまえば、自ずと「次もこの間ロングを引き当てた場所へ行けばあたるかもしれない!」と思うのです。
案の定日中は高単価を積み立てておくと夜の営業に少し余裕が持てますので、余計に『あの場所へまた行ってみよう』となってくるわけです…。
しかしながら、過去は過去。
たまたまであったケースが多く、ロングはおろかお客様のご乗車すらないという事も。
やはり過去にロングを当てた場所だからと言ってそこに執着すると、『沼に落ちてしまいがち』になり一日の営業収入にも影響してしまいます。
例えるなら万馬券を当てた時と心情は近いのではないでしょうか?
そんな時はもう吹っ切って違う場所で営業しましょう。諦めも肝心です。
独り言のオンパレード(空車時)
タクシーは「一人で過ごす時間が圧倒的に多い」仕事です。
ですので、お客様を乗車させていない時間帯は当然、空車か迎車、あるいは回送になるのですが、その間は当然一人です。
ですので、タクシードライバーは空車時に独り言でストレスを発散するにはちょうど適しているのかもしれません。
実際に筆者もここぞとばかりに結構独り言を発してます笑。
ただし安全運転が第一ですので、イライラしたり、本気で暴言を吐くのは抑えた方がよいでしょう。何故なら運転に悪影響を与えるからです。もしそのまま接客にも影響が出てはもう最悪です。
※ただいずれもドライブレコーダーに記録しています。逐一独り言で咎められる事はまずあり得ませんが、念のためお伝えしておきます。
トイレの場所に困る
タクシードライバーあるあるで非常に多いのが、このトイレの場所に困る問題です。
ある程度得意分野の場所であれば、いつも言っている施設や公園、コンビニエンスストアというのがあるので問題ないのですが、タクシーはお客様によって「目的地が複数」なので、思わぬ遠方へ送迎した際は、やはりどこにトイレがあるかは迷います。
現在、GOアプリの乗務員専用タブレットなどではトイレの場所が確認可能になったのでかなり便利にはなりました。
しかし場合によっては駐停車禁止区域であったりと多々条件もついてまわるので、ある程度「この地域に行ったらこの場所でトイレは行こう」という計画は立てておいた方が良いかもしれません。
休憩行こうと思ったらご乗車
これもタクシードライバーあるあるで、都内の流し営業でお客様がなかなか乗車してくれない…。なので休憩に行こう、トイレに行こう…と思ったらお客様が現れ乗車する!というシーンです。(誤解のないようにお伝えしますが、これは大変ありがたいことです。)
もちろんタクシーが休憩のために「回送表示」をしているなら問題ないのですが、「空車表示」である以上はお乗せしないと乗車拒否に該当します。
タクシー営業はやったらやった分だけ稼げる仕事です。欲が出ちゃうからこそ、思い立ったら即決断、諦めも肝心という事を覚えておきましょう。株式投資に似てますね。
なかなか行けない場所へ行く
タクシードライバーあるあるでもあり、タクシードライバーだからこその特権なのが「普段なかなか行けない場所へ行く」というものです。
例えば報道関係者や芸能関係の方をお乗せしてテレビ局の中へと入っていったり、或いはコンサート会場や競技場の中へと送迎することも。普段ではなかなかできない景色を見ることもできます。
注意が必要なのは、タクシードライバーとしての規律を忘れないことです。
普段いけない場所だからといってテンションが上がりお客様にむやみに話しかけたりしないこと。
あくまで仕事に徹しましょう。行先確認や車内温度以外はお客様から話しかけたらで対応するのが丁度よいのです。
ちなみに筆者は●●庁がある●●に先日行きました。
銀座が怖い
タクシードライバーにとって銀座は単価見込が非常に高額な『宝石箱』でもあると同時に細心の注意を払わなければいけない場所です。
当タクシーメディアでもお伝えしたように、銀座でタクシー営業を行う際には厳格なルールがあり、それを破ると東京タクシーセンターからの違反が科せられ、該当のタクシードライバーだけでなく所属のタクシー事業者にまで大きな影響を及ぼします。
タクシーで働く前に!あなたは知ってる?「乗車禁止地区」って【詳しく解説】
銀座でのタクシールールは都内のタクシードライバーであれば誰しもが研修などで勉強済とはいえど、ルールを知らないお客様が乗車してきた際の対処法などでトラブル事例や実際に起こしてしまったという過去の話もあり、「銀座は行かない」というタクシードライバーが多いのも事実。
またその逆のお客様もおり、タクシーに対しての目がとりわけ厳しく、伝統的に「しっかりとした接客を求める」姿勢の風土もあります。
その後東京タクシーセンター(当時の東京タクシー近代化センター)が政府の「タクシー業務適正化特別措置法」に基づき「銀座乗車禁止地区」という規制を敷き今日のような銀座独自のルールが敷かれるようになりました。
乗務中のタクシーあるある(実車)
それでは次にタクシー乗務中に起こる「あるある」を見てみましょう。
乗務中はお客様を送迎するのに全集中ですが、にしても仕事で印象に残ることって他業種含めてありますよね。そんな感じで気軽に見てやってくださいませ。
曲がる道が手前だった
急にお客様から「ここ左です!」と指示されたり、曲がる道が手前だったり…結構タクシードライバー同士でもあるあるな案件だと思います。
間に合えばよいのですが、後方の車や側道からの自転車・歩行者の往来などにも注意しなくてはいけないため、余裕を持った車間距離と運転を常日頃から心がけることが大切です。
確かに急だと大変ですし、最近のナビは確かに正確性は強いものの、電波の関係で必ずしもリアルタイムを捉えていいるわけではありませんのでナビはあまり信頼しすぎない方が良いでしょう…。
行先を言われずただ「まっすぐ」
タクシーでお客様は大概、目的地をお伝えして乗車してくださるのですが、よく幹線道路で乗車した際、「この道ずーとまっすぐ行ってください」という注文です。
どれくらいまっすぐなのか運転する側としては見当がつかないため、ひたすら走らなくてはいけないのですが、この場合は大きめの交差点に近づく都度お客様へ聞いてみてもよいでしょう。
目的地がとんでもないロングと勘違い
東京都内には地方や郊外と若干似た地名の場所が多く存在します。
本当にちゃんと聞いて復唱しないと後々別の目的地に到着だなんてことになったらとんでもないトラブルに発展しますので気を付けましょう。
聞き間違い・勘違いまでは「あるある」で済みますが、そこから確認せず本当に聞き間違い・勘違いしたまま走行してしまうと洒落になりません。
「●●ホテル浜松町」でした(笑)。
お客様が起きない
繁華街などでお酒を飲まれたお客様は乗車後に寝てしまうという事例が多いのです。
ドライバーあるあると言えばあるあるですが、場所によっては必ずしも出くわすわけではありません。
大概はお声がけで起こせば起きてくれますが、稀に起きてくれないないパターンもありますので、その際は決してお身体に触れずに、最寄りの警察署・交番へ行きましょう。
その際は必ずその旨を伝えましょう。
また、目的地付近でのお声がけしたにも関わらずお客様から「まだずっとまっすぐです~」と言われそのまま運転し、その後いつしかお客様から「あれ?どこですかここ?行き過ぎですよ!」と言われた場合は懇切丁寧正直に時系列をお客様お伝えしましょう。
乗務以外のタクシーあるある
タクシーあるあるは、何も乗務中に限ったことではありません。
タクシードライバーが身体をリフレッシュさせる明けや公休日にだって「あるある」は…あるのです!
ではその事例、見てみましょう。
就寝時に運転光景がフラッシュバック
皆さんは車や電車で旅行に行ったときに外から見た景色がその日の晩、布団の中で目を閉じるとフラッシュバックのように見えるようなことありませんか?
実はタクシーでもそのような出来事が起こります。一日のうち、隔日勤務で長時間運転席で運転しているのですから、当然といえば当然ですが…。
この話を聞くと「身体休まらないんじゃないか?」とお思いになる方もいらっしゃると思います。
そんな時おススメなのが、目に暖かいタオルと冷たいタオルを30秒~60秒で交互に充てると目の疲れが取れてリフレッシュ効果が期待できますよ(あくまで個人の感想であります)。
※もちろん目は瞑っていてくださいね。
流しの感覚が抜けない(プライベートで運転中に人を乗せたくなる)
タクシードライバーあるあるの乗務時以外でよく多いのが、これではないでしょうか。
タクシードライバーの中には、自家用車を所有している方も大勢いるかと思います。
明けや公休時に車を用いて出掛ける際、ふと左車線に入り歩道を見つめると…ふと交差点の信号待ちの群衆を見つめると…「あ、あの人タクシー乗ってくれそう!」という感覚に陥ります。
もう完全に職業病です笑。諦めてくださいとしか言いようがありません。
ただそれだけ熱心に普段流し営業を含めて仕事をしているという事でしょう。
良いことなのです。
携帯電話販売員が普段、外出先や電車の中で他人が携帯電話を触っているのを見かけると「どこのメーカーの機種か一瞬でわかってしまう」のと同じです。
帰宅時の景色に違和感
このタクシードライバーあるあるは、人によって経験したことがない方もいらっしゃると思います。
タクシー会社へ勤務している方は車通勤以外に、徒歩、バイク、自転車とありますが、中には電車通勤で通っている方もいらっしゃいます。実は筆者も電車通勤なのです。
特に都内で電車通勤をしていると、帰宅時に外の景色をみて「さっきまで走りまくっていたところだ…」という違和感と達成感或いは充実感でいっぱいになります。
また日によっては「もっと頑張れたよなぁ…」という公開に苛まれる日もあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
タクシードライバーは一人で仕事をする時間が多い分、意外と他のドライバーとの共有・共感できる内容が盛りだくさんの仕事なのです。
そう考えると、確かに一人で黙々とやる方には向いている仕事ではある反面、実は仲間との共有・共感がかなりモノを言う仕事であることが分かります。
こういった「あるある」は馬鹿にできない話のタネでもあり、時折訪れるイレギュラーな対応をした際のストレス発散にもなります。
折角長くタクシードライバーの仕事を続けるのであれば、どんな仕事で、どんなことが日常起こるか知っておきたいものですよね。もちろんここに記したことが全てではないのですが、この仕事「溜めこまない」のもコツですよ!