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「タクシードライバーは稼げる」は本当?稼ぐ人と稼げない人との違いについて解説
世の中には年功給や能力給など、職業で様々な給与形態が存在しますが、タクシードライバーといえば、自分自身の働いた成果がそのまま給料に反映される魅力的なお仕事です。
つまり少々横柄な言い方をしますと「やったらやった分だけ稼ぐことが出来る」仕事です。
しかしながらタクシードライバーの中には「稼ぐ人」もいれば、そうでない方もいるのも事実です。
これからタクシー業界に転職を考える方も、不安点の部分でもある「なぜタクシーは稼げるのか?」そして「稼げない人との差は何なのか?」を知っていただけたら幸いです!
稼ぐ「売れっ子」ドライバーに!稼ぎ方とは?
もちろんタクシードライバーもここでは法人のタクシー事業者にスポットを充てておりますので、「売り上げの全てが自分の取り分!」という訳には行きません。
ですがタクシーのお仕事は他の職種を見渡しても高歩合率のお仕事ですので、売上を上げれば上げるほど取り分は増加します。
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ではタクシーの「売れっ子」ドライバーはどんな仕事をしているのでしょうか?
稼ぎ方を知りたいものですよね。
自分で仕事を見つける
稼ぐタクシードライバーは、自分自身で仕事を見つけるのが上手です。
仕事を待つスタイルを好まず、自らが車を走らせ、お客様の乗車率の高い場所へと車を走らせます。
配車アプリの全盛期である今でも、都心部の営業で要となる『流し営業』はまだバンバン成立します。
お客様がタクシーを乗りたいと思う時に走らせる、それこそが『自分で仕事を見つける』スタイルなのです。流し営業も、配車アプリでも同じです。
待っていては仕事(配車依頼)は来たとしても、収入は上がらないか横ばいの可能性が高いでしょう。
依頼を拒まない
稼ぐタクシードライバーは、当然ながらお客様からの配車依頼を拒みません。
つまり、タクシー会社からの無線配車を積極的に取るという事が重要になります。
これは、配車アプリでも同様の事が言えます。
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首都圏郊外のエリアで特に顕著な傾向ですが、やはり積極的に無線配車を受けていくと、自社のタクシー会社でも配車依頼を回してくれるようになります。
逆に拒否してばかりですと、「この人は依頼を取らない人だ」というイメージが色濃く付くため、当然ながら営業の依頼は回りにくくなります。それで稼げないとなっては正直なところ本末転倒です。
東京郊外や地方では配慣れない機器と言って車アプリを使いたがらないタクシードライバーもいらっしゃるそうですが、特にこのご時世、収入に大きく影響しますので積極的に取っていくことをお勧めします。
こまめな休みを取る
よくタクシー会社の現場に行くと、担当者から「トップの売上を作るドライバーさんって、無理しちゃうんだよね…だから心配で、こないだも運転気をつけろって注意したんだよ~」という声を聞きます。
正直なところ、稼ぐタクシードライバーの“ありがち”な話なのですが、もちろんそんな方達が全てではありません。
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タクシードライバーで効率よく稼ぐためには、隔日勤務であれば先ずこまめな休憩を取ることが大切です。何故ならタクシーは『行先は客様が乗車して初めて判明する』からです。
つい夢中になると運転しっぱなしのお仕事になってしまうので、必ずどこかで休憩してくださいね。
隔日勤務は原則3時間休憩としていますが、体が最優先ですので、途中でちょっと休みたいと思ったらリフレッシュしても問題ありません。
また、法定の休憩時間も分割で取ることをお勧めします。上手に休憩時間は利用しましょう。
情報力に強い
稼ぐタクシードライバーは、とにかくその日一日の街の情報を大切にします。
天気や渋滞情報から始まり、主要ホテルのチェックイン・チェックアウト、各種イベントの開演終演時間、イレギュラーなのは鉄道の遅延などです。
また、首都圏郊外になればバスの時間帯にも目を向け、渋滞などで定刻通りにバスが来ないケースもあることから、バス通りにタクシーを走らせるという営業方法もあります。
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上記はほんの一例です。例えが悪いかもしれませんが、東京都内のタクシー営業は『魚釣り』や『RPG』にも例えられることもしばしばありますので、稼ぎ方としてはまさに情報力がカギとなるのは間違いないでしょう。
稼げないドライバーとは?
タクシードライバーは、研修の段階である程度「営業方法」=「稼ぎ方」というのを教示してくれます。
タクシードライバーへ初めて転職した人…つまり業界未経験者の研修となればなおさらです。
よく言われますのが『言われた通りに、ちゃんと普通にやってれば稼げます』というフレーズです。
しかしながら、それでも稼げないタクシードライバーというのもいらっしゃいます。
仕事を始めて不安なことも多かったり、或いは物怖じしてしまったりと理由は各々あるとは思います。
決して揶揄している訳ではないのですが、果たしてどのようなパターンがあるのでしょうか?
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営業所の周りでしか仕事をしない
東京特別区のタクシー会社(営業所)は、営業で稼ぐ中心部となる3区(千代田区・港区・中央区)から離れた場所に位置していることがあります。
例えば営業所が「足立区」だった場合、その営業所近辺で1乗務を終わらせてしまうとなるとどうでしょう?
営業収入は決してお世辞にも稼げる額とは行きそうにありませんよね。郊外のベッドタウンのように比較的横ばいでひと月を終えそうな気がしませんか?
やはり配車率、乗車率の向上=稼ぐ事を狙うのであれば、そういった営業所の近辺ばかりを営業するのではなく、3区や品川区、目黒区、渋谷区、新宿区などをメインに営業してみることをお勧めします。
※また、特別区以外の場合は各エリアごとに営業方法が異なり、無線などの関係もあって区域内での営業の方がメリットがあるケースがあります。
右車線をよく走る
都心部は2車線や3車線の車道が多く存在します。
当然お客様が歩道でタクシーを見かけたら、手を上げて「止まって~」と思います。
そんな時、空車のタクシーが右車線を走っていたらどうでしょう…。
お客様はタクシーに乗るにも乗れません。
もし、寸前でタクシードライバーが気づいて車線変更したとします。運良く出来たら良いですが、下記のケースが考えられます。
①左車線に車が走行している
②実は黄色線だった
①この時点でお客様を取りこぼしてしまいます…。しかもむやみに車線変更したら危険です。
②は車線変更禁止です。跨いだ瞬間に道路交通法違反です。というケースがありますので、空車営業中の際は右車線を意識して走ることをお勧めします。
都会で「待ち営業」をメインにしてる
東京特別区には数多くのターミナル駅が存在します。
或いは各駅停車が止まるレベルの駅ももちろん存在します。
駅前には決まってタクシー乗り場があって、タクシーはそこで自分の営業が来るまで待っているのです。
そのような営業方法は決して間違っていませんが、やはり効率のことを考えるとメインとして行うには稼ぐことは難しいと言えましょう。
また、羽田空港も同様です。多くのタクシーが待機しており、順番になってお客様が乗車してもすぐ近くまでの営業となっては効率が悪いと思いませんか?
もちろんタクシー営業の兼ね合いで何台かは待機していないといけないのですが…毎乗務毎乗務、戻って営業する必要性はそこまでないかもしれません。
たまには気分転換がてら都心部で流したりして見る事をお勧めします。
回送時間が長い
上述で『稼ぐタクシードライバーはこまめに休みを取りましょう』と書きました。
しかし、だからと言って休みを取りすぎてはいけません。
タクシー会社によっては暗黙の部分で休みが結構とれる会社も未だに存在しているようですが、当然ながらお客様のる時間が大幅に削られます。ということはおのずと収入は減ります。
それで「稼げない!」と言われても、正直なところ「知ったこっちゃない」というのが真っ当なレスです。
やはりお勧めは、上手に休憩を取ることです。「あと5分だけ」「あと10分だけ」が「あと20分だけ」とどんどん長くなってしまうのが人間の悪い性ですので、休憩もメリハリつけて予定組み立てながら効率良く取ると良いでしょう。
「あまり稼がない」というドライバーもいる
「稼ぐ」ことが正義のように書いていますが、ライフスタイルによっては元々あまり稼がないタイプのタクシードライバーも存在します。
例えば定時制で年金受給を受けている方であったり、共働きでそこまで多く収入を見込んでいないという方もいらっしゃいます。
また、過去には病み上がりで無理せず働き方をセーブしているというタクシードライバーもいらっしゃいました。
稼がないことが邪道でという訳では決してありません。
とはいえ、ここでは法人タクシードライバーにスポットを充てているので、事業者目線としては稼いでくれるタクシードライバーの方が、もちろん重宝はします。
稼ぎやすくなったタクシードライバーというお仕事
タクシードライバーのお仕事は今、以前に比べて稼ぎやすい仕事になりました。
随分月並みな言葉だとお思いかもしれませんが、これには根拠があります。
一体どんな根拠が隠されているのでしょうか?
初乗り運賃値上げ
各地で今「初乗り運賃の値上げ」が行われており、先駆けて東京都内が2022年11月に実施されて以降、乗客の減少がなく横ばいをキープ。
それどころか翌月以降は「年末シーズン」という点を差し引いても、コロナ禍の収束という事も相まって乗客(輸送人数)の増加に転じました。
タクシー東京都区内営業収入「6万円」の大台に!(12月実績)
ということは…お分かりの通り売上も大幅に上昇し、タクシードライバーの収入も大きく向上もしています。
2023年5月の1日平均売上(営業収入)はコロナ前の2019年と比べ33%UPの6.5万円超となっています。
さらにこの1日平均売上(営業収入)、現在では10万円を売り上げるタクシードライバーも珍しくなくなったというから驚きです。
東京特別区に続いて、愛知県名古屋市、大阪府、京都府などでも初乗り運賃の値上げを敢行。
7月はは宮崎県で実施され、8月からは福岡県、鹿児島県、沖縄県などでで初乗り運賃改定が実施されます。
また、初乗り運賃値上げを申請を開始している地域は多岐に渡ります。
配車アプリ
タクシー配車アプリの利用・普及がコロナ禍では増加しました。
これにより多くのユーザーがタクシー利用時に配車アプリを利用して目的地へ移動するというライフスタイルが出来上がりました。
タクシードライバーにとっても、配車アプリの登場は画期的でしたが、やはりコロナ禍の最中に普及したというのが正しいでしょう。CMでのPR効果も絶大で、一部地域ではポスティングでの割引キャンペーン配布もありましたよね。
現在タクシーを利用する方の半数近くがこの配車アプリということで、タクシードライバーの営業にはかなりの肝になっています。
また、今までは流し営業で『お客様を探して稼ぐ』スタイルが主流だった東京都内のタクシードライバーも、『お客様から呼ばれて稼ぐ』スタイルが主流になりつつあるのも事実です。
この『配車アプリの活用』は特に未経験者でタクシードライバーへ転職される方にとっては。大きなメリットになります。
あなたも『稼げるタクシードライバー』になれる!
セールスマンでも、稼ぎ頭のような存在はよく居るものですよね。
ではタクシードライバーはどうなのかと言いますと、『決められたエリア内』であればどこで営業しても良いので、稼ぎ頭的存在は1人ではなく複数人存在する…なんて事は珍しいことではありません。
ということは、これからタクシードライバーに転職するあなたも、その可能性を存分に秘めているということになります!
是非、「やったらやった分だけ稼ぐことが出来る」仕事、タクシードライバーに転職してみませんか?