東京・神奈川・大阪といった指定都市でタクシー運転手になるには、地理試験と「タクシー事業に係る法令、安全及び接遇」(法令試験)という科目試験を合格しなければいけません。
後者はタクシー運転手として「安全」「法令」「接遇」の3項目から成り立っています。ここでは法令試験に関してご紹介していきます。
正解率は80パーセントを超えること
法令試験は筆記試験で45問出題され、80パーセントの正解率で合格となります。まず「法令」については、道路運送法やタクシー業務適正化特別措置法など、タクシーを運行するのに必要な知識となる関係法令での事項が出題されています。
基本的に、過去問題に取り組み、しっかりと傾向を把握する必要があります。試験対策としては、過去問題に登場してくる単語や法令を勉強しておくといいでしょう。
法令試験で項目ごとの詳細
「安全」では、タクシー運転手はお客様の命を預かる立場ですので、交通安全の意識を常に持っておくことが必要といえます。指定地域における交通事故の発生状況は、タクシー運転手として業務に付く以上、知っておきましょう。
また、どれだけ気を付けていても交通事故はいつ起こるか分かりません。事故が発生した場合の措置に関する知識は当然把握しておく必要があります。
試験のためだけではなく、運転を仕事とするタクシー運転手として交通事故に関しては真剣に勉強しておきましょう。発生時の対処法と併せて、交通事故の防止に関することも出題されます。
「接遇」については、サービス業であるタクシー運転手の心得的なことが出題されます。高齢者や障がいをもった人などの乗降時での対応など、タクシー運転手としての心構えに関する内容がメインとなります。
普段からの人との接し方に気を付けていても、活字にするとイメージが変わって伝わることもあり、実は考え方が違っていたということもあるかもしれません。先入観にとらわれず、過去問題に取り組んでおいた方が無難でしょう。
過去問題に取り組んで傾向と対策を把握する
このように試験に受かるには勉強をしっかりとすることが重要となってきます。これは地理試験にも同じことが言えます。指定地域は特に人口も多く、駅周辺や繁華街はもちろん、役所、病院に警察といった場所も地域ごとに調べておいてください。
外国人観光客を乗せる場合には観光スポットやそれぞれの国の大使館といった場所も覚えておきます。地理試験は主要幹線道路から覚えていき、徐々に全体図を把握するように覚えていきましょう。
法令試験も地理試験も、合格するためには、事前に過去問題に取り組み、傾向と対策を把握して臨むことが大切です。ネット上のサイトでも問題集を取り扱っていますので、法令や法律といった難しい用語にも苦手意識を持たず日頃から前向きに勉強していくことをおすすめします。