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タクシー需要を考える③戻ってきた観光客、京都はどう対応すべきか【ドライバー転職に役立つ情報】
タクシー需要を考える…東京・大阪と続く第3回は日本が世界に誇る観光地、京都が舞台です。
古(いにしえ)の都は近年、タクシー売上に低迷気味という状況が続いていましたが、ここ最近は一体どのような状況となっているのか気になるところです。
京都(特に京都市内)でタクシードライバーの転職を考えたい方は、ぜひともチェックしてほしい内容ですので、チェックしてみてくださいね。
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京都ってどんな場所?
京都はもともと794年以降、桓武天皇が平安京に遷都したことに由来し、長らく日本の首都として栄えていましたが、諸々の歴史をたどり大政奉還を経て明治2年(1869年)に政府が京都から東京に移されました。
それからも歴史的建造物や史跡も数多く残されており、国内では観光や修学旅行、そして海外から訪れる訪日観光客にも絶大な人気を誇る地域です。
また、交通インフラも整っているのも特徴で、鉄道もさることながら道路も碁盤の目のように形成されております。
そのためバスでの移動に限らず、山道や景勝地に移動の際はタクシーを利用されるお客様が昔から多く、また修学旅行では貸切なども行っていたりします。
京都のタクシー売上が低迷していた理由
そんな京都でもタクシー売上が、ここ数年著しく低迷していた時期がありました。
京都の観光資源は他の地域がうらやむほどに溢れ、さらに年間で言えば多くの経済効果も見込める地域と言えましょう。
タクシードライバーとて例外ではないのですが、近年は低迷していました。
大体お察しは付くとは思いますが、ここで理由を掘り下げてみましょう。
コロナ禍の影響
京都のタクシードライバーの売上が低迷した大きな理由は、当然ながら2020年春以降はコロナ禍の影響に尽きます。
これは全国のタクシードライバーにも言えることではありますが、100年に一度ともいえるパンデミックに遭遇してしまい、国内はおろか世界中で大きなダメージを受けました。
京都をクローズアップすれば、タクシーに乗車されるお客様は観光客が5~6割、ビジネスが2割、その他、地元民が1~2割ずつという比率ですので、いかに厳しい状況であったかというのが伺えます。
ただこのような事(コロナ禍)は、今後『絶対に起きない』とは言い切れませんが、極めて稀と言えます。
頼みの綱だった「観光客」
やはり京都のタクシードライバーにとって頼みの綱は半数近くを占める「観光客」でしょう。
さらには修学旅行生もタクシーを学校で貸し切って社会科見学を行うこともしばしばありますので、コロナ禍で行動が制限された京都の街並みというのは…なんとも想像するだけでも寂しいものがあります。
タクシーだけでなく、旅行代理店やお土産屋さん、ミュージアムなども大打撃だったのは言うまでありません。
インバウンドも期待できず
かのイギリスの喜劇俳優「チャールズ・チャップリン」が亡くなる直前に「ジャパン!キョウト!テンプラ!」と言わしめたほど、海外の人々の心をわしづかみにするのが京都なのです。
しかし…コロナ禍による政府の水際対策もあり、訪日観光客は激減しました。
というよりビジネス以外はほぼ皆無と言ってよかったでしょう。
無論、京都の町も在日外国人以外はほどんど海外からの観光客を見る事はなくなり、以前のようにタクシーを含めた公共交通機関に乗車するという機会もありませんでした。
ようやく盛り返した京都のタクシー
今まで結構なマイナス面ばかり書いてしまいましたが…心配は無用です。
これは、ついこないだまでの話なのですから。
ようやく京都のタクシー営業も光が見え、この5月連休を境に飛躍を遂げることでしょう。
その理由は以下どす。
コロナ収束へ
もちろん、新型コロナウイルス感染症の猛威は消滅したわけではありません。
しかし世の中は今、「withコロナ」へと舵を切っています。
タクシー業界としても感染防止対策は今後も継続していきますが、ひとまず、新型コロナウイルス感染症は従来の「新型インフルエンザ等感染症(2類相当)」から「5類感染症」に移行しています。
5月はこの影響が大きく、ゴールデンウイークの連休は京都に大挙として旅行客が駆け付けました!
そのほかにも業界最大手のタクシーアプリ「GO」は国内のシェアを大きくカバーしており、全国でダウンロードしているユーザーがこぞって手軽にタクシーを呼べるため、重宝される=タクシーの売上も向上しているという訳です。
インバウンド需要復活
インバウンド需要復活も京都のタクシー営業に拍車をかけたのではないでしょうか?
昨年2022年の10月には水際対策も緩和され、その瞬間まるで堰を切ったかのように多くの訪日観光客が日本に訪れることとなりました。
また、京都では既に2019年春から「Uber Taxi」の提供を開始しており、一部タクシー事業者(京都エムケイ)でサービスを実施しています。
そのため、訪日観光客が京都を訪れる際に「Uber Taxi」を利用し、タクシーを乗車すれば不自由なく目的地に着くことが出来ます。
世界中の心を虜にする京都、かつてはあのイギリスの超大物ロックミュージシャンがプライベートで住んでいたこともあるほど、京都は魅力の溢れる場所なのです。
そんな地域でタクシー営業が出来るなんて、ありがたいですし、面白みがありますよね。
何しろ稼ぎやすくなったきているのではないでしょうか。
初乗り運賃が改定された
東京は昨年11月の初乗り運賃改定後、タクシードライバーの営業収入が大きく向上し、転職を目指す方の判断材料にもなっています。
今回、大阪よりも先に※京都では2023年5月1日に初乗り運賃の上限が従来の『1.2㌔460円』から14.95%上昇の『1㌔500円』に引き上げられることになりました。
また、加算運賃額については現行『252mにつき80円』が『279mにつき100円』となります。
対象地域は京都市(旧京北町域を除く)と長岡京市、向日市、宇治市、八幡市などです。
東京都内タクシー初乗り運賃改定から1ヶ月。その後の影響は…??
これにより、東京都内同様に乗車率の変動の増減無し或いは上昇となれば、タクシードライバーの営業収入の向上が見込まれます!
※大阪は2023年5月31日より実施。
嬉しい悲鳴?新たな問題に直面
京都市内は5月連休から多くの観光客でにぎわいを見せました。
いわゆる久しぶりの「規制のないゴールデンウイーク」だったのですから。
それは2019年のコロナ禍前の状態に戻ったと言っても過言ではない盛況ぶりと言っても良いでしょう。
しかし、そんな京都では今交通業界において新たな問題にも直面しているのも事実です。
今京都の街は大挙として訪れる観光客に、バス・タクシーなどの公共交通機関が対応しきれず、需要と供給のバランスが追い付いていない状態なのです。
いわゆる公共交通機関では「人手不足」が発生しているのです。
まとめ~人手不足…だからこそあなたの力が必要!~
そのゴールデンウイークに限らず、平日、特に連休や週末は観光客でごった返し、全く人が動けない状態が続いたそう。
さらに京都駅のタクシー乗り場では、観光地や宿泊先へ向かう観光客が長蛇の列となっていたのが印象的でした。
いきなり訪れた京都の観光需要復活でまさに街がパニック状態となっている状態…しかしこれが通常の京都なのかもしれません。コロナ禍で減少した全国のタクシードライバーですが、徐々にまた新人ドライバーが全国で入社をしているなか、京都のタクシードライバーも人手不足の状態というのは否定できません。
ぜひ、京都のタクシーは日々増大するお客様に対応すべく『あなたの力』が必要です。
世界有数の観光地京都で売れっ子ドライバーとして飛躍しませんか?