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タクシー需要を考える②大阪・関西万博(EXPO2025)まであと2年!大阪のタクシーって?【ドライバー転職に役立つ情報】
タクシー需要を考える…第2回は大阪・関西万博(EXPO2025まで2年と迫った大阪のタクシーを深堀します。
大阪でタクシードライバーの転職を考えたい方は、この目前に迫る一大イベントに是非とも注目していきたいところです。
1970年以来、55年ぶりの大阪開催で湧く。
そもそも万博とはなんでしょうか?
「万国博覧会」の略で、「人間の活動に必要なものの実現に向け、進歩してきたことや、将来の見通しを示すためのイベント」を指します。第1回は1851年にイギリスのロンドンで開催されましたので、歴史の深さが伺えますね。英語では「EXPO(エキスポ)」とも言います。
我が国最初の万博、そしてアジア初の万博が開催されたのもなんと「大阪」でした。
1970年に大阪府吹田市で開催され、当時は77の国と4つの国際機関が参加し、1964年の東京オリンピック以来の国家プロジェクトとなりました。
そのため国内でもかつてないほどの訪日外国人観光客が訪れ、強烈なインバウンド需要が発生しました。
当時の万博内容などは割愛しますが、今回大阪では55年ぶりとなる開催で湧きに沸いており、市内では交通インフラの整備などが活発化しています。
なお、余談ですが大阪・関西万博(EXPO2025)入場料金は「8000円」台に決定しています。
未来へ向けた『スマートモビリティ万博』
大阪・関西万博(EXPO2025)ですが、実はタクシーにとって、クルマ業界にとっても非常に大きな意義を持つ万博になりそうなのです。
この度、「スマートモビリティ万博」として空飛ぶクルマの会場内ポート運営の協賛企業を決定しました。会場までタクシーでお客様を運ぶのはもちろんですが、実は目玉のイベントにタクシー=クルマが絡んでいるのです。
空飛ぶタクシーの登場
タクシーが空を飛ぶ?そう近くない未来にそんなサービスが誕生するとか、しないとか…!
大阪・関西万博(EXPO2025)では、大阪市内の専用乗り場から万博会場の夢洲(ゆめしま)を10分~15分で結ぶ空飛ぶタクシーの計画をがあります。もちろん台数限定です!
また、折角の空中移動ですから少しでも長い時間楽しんでもらおうというプランも計画中で『関西国際空港』や『神戸空港』から万博会場まで、およそ40分の遊覧飛行コースも提案されております。
大阪のタクシー需要を考えよう
『大阪でタクシードライバーとして働きたいんやけど、どしたらえんかな?稼げるんかほんま?』
そう悩まれる方も多くいらっしゃることでしょう。大阪のタクシー事情など、近年コロナ禍から規制が緩和されてからの最新の状況も踏まえて解説していきましょう。
営業収入向上を図れるか
まず、大阪のタクシーがどれくらい稼げるのか…それが気になりますよね。
大阪市内のタクシー会社では、未経験者の給料保証額平均が25万付近の水準で最高額が35万円となっています。以上のことから平均収入を見ても東京、神奈川に次ぐ収入の高さとなっています。
働きやすさと、混雑する場所とそうでない場所、街の特性などがコンパクトにはっきりしているのが特徴です。
年明けから増収!
大阪のタクシーでは、2023年年明けから売上増収が続いています。
年明けの大阪市内の営業収入平均ですが、大阪タクシー協会によると、大阪市域交通圏の普通車実働1日1車あたりの営業収入は前年2022年年明けと比べると22.9%増額の36,785円でした。実働・実車とも大幅に増加しており、コロナ前の数値で行くと2019年年明けが10.3%増額(3,421円増収)となりました。
これによりまだ直近の輸送実績は出ていませんが(2023年5月現在)、配車アプリなどの恩恵やインバウンド需要復活もあり、間違いなく増収していると言っていいでしょう。
「初乗り運賃」を値上げ
全国各地で発生している初乗り運賃の値上げですが、大阪も例外ではありません。
大阪府でもこの度2023年5月31日に初乗り運賃を値上げすることとなりました。
近畿運輸局によりますと、これまで『1.7㌔680円』でしたが、今後は『1.3㌔600円』と1㌔あたりの運賃が概ね15%引き上げとなります。
走行距離毎の加算運賃の上限も発表され、現在の『241m毎80円』から『260m毎100円』に改定されます。
東京都内タクシー初乗り運賃改定から1ヶ月。その後の影響は…??
東京(特別区・武三交通圏)が昨年11月に初乗り運賃を値上げし、タクシードライバーの営業収入平均が大幅に上がりました。
タクシードライバーへの転職を考える判断材料としては、この「運賃改定」は非常に大きな意味を持ちます。
今後大阪のタクシー営業も期待せずにはいられません。
『55割』の廃止
大阪在住の方、あるいは大阪へ行ったことがある方でタクシーを夜中に乗車したことがある方ならば聞いた事があるかもしれません。
大阪のタクシー業界では5,000円超えた分の運賃を半額にする『55割』という独自のルールがあり、実はお客様にとっては大変ありがたいサービスである反面、タクシードライバーにとっては大きな声では言えない『営業収入向上に結び付きにくい悩みの種』でもあるサービスなのです…。
現在、大阪の多くのタクシー会社での間で導入されている、この『55割』ですが、今回の初乗り運賃改定によって廃止が決定しました。
大阪のタクシー『55割』が今夏廃止へ。新割引設定で営収増加なるか。
しかし今後ですが、大阪市内のタクシー会社の約8割余りが今後、9,000円超過の運賃を1割引きにする『91割』に変更するとのことです。
万博のあとは…
2025年の国家レベルのプロジェクト「大阪・関西万博(EXPO2025)」…ではそれが終わったら大阪はどうなるのでしょうか?
もちろん大阪は国内外でも言わずと知れた有数な観光地ですし、関西最大の都市であることには間違いありません。
ですが、タクシー需要を考えた際、カンフル剤的な万博を終えた後、何かまた大きな目玉があればいいのですがと考えてしまうものです。
跡地「夢洲」では総合型リゾート(IR)を開業予定
実は大阪では国内初の「カジノを含む統合型リゾート=IR」の開業を控えています。
とは言いましてもこの数年の話ではないのですが、現在のところ開業予定時期は2030年上半期頃という見通しです。(日本法人は『社としての正式な認識ではない』とのこと)
これは大阪のIR事業者のひとつである『MGMリゾーツ・インターナショナル』が明かしたもので、誘致を進めている大阪府・大阪市では大阪・関西万博(EXPO2025)跡地である夢洲に「2029年秋~冬頃の開業」を目指しておりましたが、政府より整備計画の認定が当初より約半年遅れの今年4月になったことにより、開業時期が後ろ倒しになるという懸念が発生していました。
万博終了後に即IR施設開業で大盛り上がり…という訳にはいきませんが、タクシー営業を行う中でこのIR開業は将来の営収増のヴィジョンは立てやすいのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
大阪のタクシードライバー転職における有利点。やはり間近に控えた大阪・関西万博(EXPO2025)は欠かせません。空飛ぶタクシーといってもほんの一握りの台数ですので、会場までのアクセスには公共交通機関としてタクシーが重宝されるのは間違いありません。(もちろん電車・バスもですが)
また、万博終了後でも大阪では現時点で国内唯一となる「カジノを含む統合型リゾート=IR」を控えているため、ただでさえ国内外のインバウンド需要やビジネス利用、そして通勤通学の利用も多い大阪では、タクシードライバーの仕事はこの先「もってこい」の職種なのではないでしょうか。
さらに東京が初乗り運賃値上げで営業収入が大幅に上がり、稼ぐタクシー乗務員が増えたのと同じく大阪でも5月31日から始まる初乗り運賃値上げによって、大きく収入に変化をもたらすのではないでしょうか。
大阪でタクシー転職するなら、今でっせ!