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タクシードライバーの健康状態や運転状況を可視化!【日本交通・大和・NEC】

タクシードライバーの健康状態や運転状況を可視化!【日本交通・大和・NEC】

タクシーのお仕事を検討しているそこのあなた!ずばりお聞きします。

タクシーのお仕事って、どんなイメージをお持ちですか?
よく『長時間で不健康そう』という回答を頂きます。
果たして本当にそうなのでしょうか…。この答えを出すべく、今回は健康面をフューチャーした面白いニュースです。

タクシードライバーの健康状態や運転状況を可視化!【日本交通・大和・NEC】

タクシー東京大手四社の日本交通と大和自動車交通、そして国内大手電機メーカーNECの3社は、タクシードライバーの健康状態や日々の乗務における運転状況を可視化するため、運行管理の高度化に向けた実証を行いました。

タクシードライバーの健康管理はもちろん、勤務管理・運転指導など、運行管理の高度化を図る狙いががあります。

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年始から春にかけて実証

ではその実証の詳細を説明していきましょう。

今回の実証は1月から4月にかけて行ったもので、日本交通と大和自動車交通のタクシードライバーが身に着けたNECの「ウェアラブルデバイス」から心拍変動データなどを取得しました。

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そこから個々の疲労や眠気、さらには感情までも分析し、さらにドライブレコーダーの各種データを収集・分析する安全運転支援サービス「くるみえ」を組み合わせることにより、タクシードライバーの健康状態やヒヤリハットを含む日々の運転状況のデータを可視化しています。

乗務内容の分析結果をタクシードライバーと運行管理者に通知する仕組みを構築しました。

結果は??乗務員ごとの「起伏」で左右される

実際にこの実証の結果はどのようになったのでしょうか?

実証の結果、長時間の運転状況の中で周期をもって現れる眠気の強弱の発生も確認されました。

中でも興味深かったのが、『タクシードライバーによって乗務中のヒヤリハットの頻度には差が生じており、さらには感情の表れ方にも同様に差がある』ことが確認されました。

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さらに『感情の起伏が少ないタクシードライバーはヒヤリハットが小さいことが確認された』とのことです。

タクシードライバーの安全運転向上などを目指す

タクシーは日々安全運転を行い、お客様を快適に目的地まで送迎することが使命のお仕事です。

今回はその極めて『当たり前』な部分を深堀りし、緻密にデータ化してタクシードライバーの安全運転のさらなる向上と交通事故の削減を日本交通、大和自動車交通、NECの3社は目指しております。

この度の実証の結果を踏まえ、疲労の可視化による効率的な勤務管理・効果的な運転指導・安全運転サポート機能など運行管理の高度化に取り組むことで、働き方改革を実現していく構えです。

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タクシードライバーの魅力を今一度…

冒頭でお伝えしたように、タクシードライバーは「長時間労働…」なんてイメージがついて回るお仕事で、未だに良いイメージを持たれていない方もいらっしゃるかもしれません。

しかしタクシーのお仕事こそ、「一度就職したらハマるお仕事」です。
正社員雇用のお仕事としては珍しく、時間をコントロールしやすいお仕事だからです。

ここで今一度、タクシードライバーの魅力をお伝えしたいと思います。

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拘束時間こそ長いけど自分の時間もとれる数少ない仕事

タクシードライバーの最もポピュラーな勤務形態である「隔日勤務」を例にあげましょう。

この勤務形態がタクシードライバーの多くが行っているスタイルです。
確かに拘束時間は長いのですが、非常に面白いからくりがあります。
それは、『①休憩時間が必ずある』『②基本好きな時間に休憩を取っていい』『③安全運転メイン』『④翌日は必ず休み(明け番)』『⑤残業は規制がある』の5点でしょう。

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休憩時間が必ずある

①は当たり前なのですが、隔日勤務は休憩を入れると概ね16~19時間近くの拘束となります。
わかりやすく言えば、一日24時間の中で2日分の仕事をこなすというのが隔日勤務です。(8時間労働×2時間)

ですので、休憩時間もそれに担った分だけしっかりと取ることが可能です。

基本好きな時間に休憩を取っていい

②はどんな時間でもどんな形で取得しても良いというものです。

例えば3時間休憩であれば、1時間を3回分けたり、1.5時間を2回に分けても可能というもの。
タクシードライバーの中には家事や介護などと両立して夕方に自宅へ一度帰って支度をして残り時間を勤務するというパターンを取っている方もいらっしゃいますよ。

安全運転メイン

③は当然です。だからこそ、疲れたら都度休むことも可能です。

例えば拘束の関係で3時間休憩と言われてもそれ以上休んでは絶対にNGという事はなく、あくまで身体優先で仕事をしなくてはいけないので、少し休みながらでも仕事をしても良いのです。これがタクシーの魅力です。
※タクシー会社によってルールに差があります。

翌日は必ず休み(明け番)

④隔日勤務の絶対的な条件として、必ず乗務した明け日は「明け番」と言って体を休める日となっていることです。連続で勤務することは当然ながら労働基準法違反になります。

これを踏まえると、例えば以前「前職で早朝出勤で残業して午前様を週5~6日続けていた」という元管理職の方がいらっしゃり、タクシードライバーへ転職した際、「早朝出庫で夜中帰庫しますが、前職に比べて全然体は休めるしメリハリがついて、家族の時間も取れるようになった!」というお話を頂きました。

時間の使い方によっては、もしかすると今の生活よりもタクシードライバーの方が性に合っているのかもしれませんよ!

残業は規制がある

⑤ですが、これはしっかりと法律で決められておりタクシーは決められた時間以上の残業はできないことになっています。

とかく「タクシーはブラックな仕事」と言う声をもし聞いたとしたら、それは遥か大昔の話と思っていいと思います。今はタクシードライバーほど法に守られている仕事はないですし、逆を言えば大昔は規制が無い分、稼ぎたい放題だったそうです…。

それはそれで今回のような健康状態に害が生じやすくなる…という訳です。

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これから~Opinion~

タクシードライバーも人間ですので、おそらくライフスタイルなどによって実証結果のばらつきが発生するるのは想像がつきます。

今回の結果を基にタクシー事業者をはじめ、タクシードライバーの皆さんも意識を高めてくれると嬉しいものですね。また、今回は大手四社の日本交通、大和自動車交通のみでしたが、他の大手タクシー事業者ならびに準大手タクシー事業者などにも参画していただき、検証してみるとさらに営収や健康状態、安全運転の状況などのデータに興味深い結びつきが生まれるのではないでしょうか。

もちろん、しつこいようですが安全運転が基本のお仕事なので、着地点を見失わずに今後もデータを収集して行ってほしいものです。

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