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東京タクシー大手『日本交通』が個人タクシーのれん分け制度開始!

東京タクシー大手『日本交通』が個人タクシーのれん分け制度開始!

タクシードライバーのお仕事でひとつの節目、目標として挙げられるのが『個人タクシー』のドライバーを目指すというもの。

しかしながら個人タクシーへの道のりは厳しいのはさることながら、なってからの道のりも非常に厳しい風潮があります。法人ではない分自由度が高いというのは、個人事業主ならではのリスクを背負うからです。

そんな矢先、東京四社の最大手が動きだしました…!

東京タクシー大手『日本交通』が個人タクシーのれん分け制度開始!

東京のタクシー最大手「日本交通」はグループのタクシー供給量の確保と、タクシードライバーの新しいキャリアパスの一環として、個人タクシー事業者と業務提携を開始しました。

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個人タクシー支援制度ともとれる今回の業務提携は、まさに日本交通のブランドを「のれん分け」の如く活かしてお客様へ質の高い輸送サービスの提供を目指すのが狙いで、これにより日本交通グループとして初となる個人タクシー「日交個人タクシー」が稼働します。

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事業者2名と業務提携

この取り組みは、日本交通在籍のタクシー乗務員2名が個人タクシーとして独立すというものです。

今回業務提携を行った個人タクシー2名は「早川タクシー」「勝田タクシー」で、日本交通によると使用するタクシー車両はいずれもにトヨタ社の「JPN TAXI(ジャパンタクシー)」とのことです。
個人タクシー同様、車体ドア部分に個人タクシーとしての事業者名が入り、行灯にもおなじみ「個人」となります。

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しかしながら車載されている機器類は日本交通のタクシーと同等のものを装備しておりますので、違和感なく個人タクシーの業務に移行できるというわけです。

 

独立後もブランド力で勝負できる

最大のメリットは、個人事業主として独立した後も「日本交通ブランドで営業を継続できる」という点でしょう。

自社で長年に渡り経験を積んだタクシードライバーが高品質のサービスを個人タクシーでも引き続き提供することで、日本交通では供給車両台数を確保しつつ、顧客満足度を向上させていく構えです。

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ほぼすべてが同じ


日本交通の個人タクシーキャリアパスでは『アプリ配車』『無線配車』『日本交通専用乗り場』『四社タクシーチケット』など、日本交通のサービス基盤を利用することが可能となりました。

もちろん、運行管理規定などは原則として、日本交通と同じものが適用されます。

つまりこれまでの日本交通で培ったタクシードライバーの経験やノウハウをそのまま活かしながら個人タクシーの業務が出来るのです。

ほぼすべてが同じ、まさに“ミスターほとんどパーフェクト”なのです。

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在籍中にすでに優良乗務員だった

ちなみに「早川タクシー」「勝田タクシー」両タクシードライバーは日本交通在籍中に、社内独自の資格制度に基づく優良乗務員としてのゴールド乗務員資格を取得しているほどの腕前!

日本交通では今後も個人タクシーによる業務提携を日本交通出身者に拡大し、体制の充実を図っていきます。

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大手四社では2例目

東京大手四社では先立って国際自動車(km)が2016年4月にキャリアパス制度として提携個人タクシー制度をスタートしていました。
2022年6月時点時点で11名が提携の個人タクシードライバーとして活躍しております。

日本交通ではこの度東京大手四社で2例目となる個人タクシー支援制度をスタートさせ、今後も社員の多様な働き方を支援しながら、質の高いモビリティサービスの提供を目指していくとのことです。

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通常の個人タクシーの課題、浮き彫りに

個人タクシーは10年間無事故無違反が原則でその他各社規定に基づいて資格を得たのち、試験を突破して個人タクシーとして開業することが出来ます。
個人タクシーは正真正銘の「個人事業主」なのです。

そのため多くは年齢層が高く(稀に若い方もいます)、時間の裁量も自分で決めることができ、自由度が高いということで魅力的である反面、自己管理をしっかりとおこなわなければいけない業種でもあります。

成功例としては『お抱えのお客様が既にいる』『夜日勤の時間のみの営業に集中する』『アプリやキャッシュレス決済導入』といった工夫がなされますが、すべてが自費のため、タクシー車両の維持費等もかかることから手数料などの理由でキャッシュレス化を渋る個人タクシーのドライバーも少なくありません。そうなるとこのご時世…営業はやっていけませんよね。

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これから~Opinion~

タクシー業界で2例目となるこのキャリアパス制度。自分だったらとつい考えますが、個人タクシーと言えど相当な武器になるのではないでしょうか。

大手のネームバリューだけでなく、サービスまでもが受けられるというのはこの上ない後ろ盾と言えましょう。いつぞや駅のタクシー乗り場で順番を待っていた際、個人タクシーに乗ることになり「決済が現金しかできない」と言われた時は、このタクシー業界の仕事に従事している私でも『もう乗りたくない』と思ってしまったほどです…。

もちろんすべての個人タクシーがそういう訳ではないのですが、完全個人事業主というのは想像を絶する苦労がつきものです。そんな状況で大手のバックホーンとサービスを受けられるというのは大変ありがたいことです。

業務委託で働く大手電気メーカーのサービスエンジニアに似ている印象がありますが、彼らは訪問時『大手電気メーカー』の名前を出すことによって顧客の信頼がある程度保たれている部分があります。それと同じうように、個人タクシーでも日本交通のブランドがあったらと考えたら…それは選ばれタクシーになりますよね。

 

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